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株式会社タカトクトイスは、かつて存在していた日本の玩具メーカーである。 本社は東京都台東区蔵前にあった。1984年5月25日に1回目の不渡り手形を出し、事業停止。負債総額は約30億円。これにより会社解散(実質的な倒産)。 ==概要== 母体は1917年創業の高徳商店。創業者の高木得治郎の名前からとったものだが、「高得」では「高く売って得をする」ということになり好ましくないので「高徳」になったとのこと。1953年に法人組織になり高徳玩具株式会社に改める。後に高徳商事、タカトク、タカトクトイスと社名を改める。 日本初の玩具化されたテレビキャラクターとされている赤胴鈴之助で、既にキャラクター玩具を売り出しており、その後も『鉄腕アトム』『鉄人28号』『ウルトラマン』『サンダーバード』などヒットキャラクターの商品化を次々に手掛けた。当時、キャラクター玩具はマスコミ玩具と呼ばれており、一時期は「マスコミ玩具のタカトク」と言われていた。現在の日本最大のキャラクター玩具販売会社であるバンダイの二代目社長、山科誠もキャラクター玩具ではバンダイよりタカトクが「先発メーカー」と認めている。 『仮面ライダー』でもバンダイの子会社のポピー〔1983年にバンダイに吸収合併〕より先に商品化権を取得するが、後の仮面ライダーシリーズではポピーの方が多く商品化していく。そして東映は、仮面ライダーの回転変身ベルトの大ヒットで収益に大きな貢献をしたポピーに、同シリーズの独占商品化権を与えた。仮面ライダーに限らず以降の東映作品はポピーに優先的に商品化権が与えられるようになる。特撮・アニメの業界で大きなシェアを握っていた東映作品の商品化がままならなくなったのはタカトクにとって手痛い損失となった。 この様な要因から、経営の内実は悪化の一途を辿る。倒産直前もなおキャラクター玩具市場で業界3位の売上規模だったものの、作品ごとの成功不成功の落差が著しく、トータルで見た場合には極度に悪化していた利益率の改善ができなかった。1984年5月に経営破綻。タカトクにとっての致命傷は1983年にスポンサーとなった『超時空世紀オーガス』『イタダキマン』『銀河疾風サスライガー』の玩具販売が悉く不振に終わったことであった。特に『イタダキマン』『サスライガー』は不振のために放映期間が短縮され、それぞれのアニメシリーズの最終作ともなっている。『イタダキマン』では制作現場に様々な混乱が発生し、低迷に追い打ちを掛ける事態になってしまったのは、タカトクにとっても不運だった。また、倒産時にスポンサーをしていた『超攻速ガルビオン』はタカトク倒産が直接の要因となって22話終了をもって中途打ち切りになり、同作を制作していた国際映画社は経営危機に陥り、翌1985年に倒産している。 タカトク倒産・解散の際、同社製品の金型が債権者を通じて同業他社へと流出した。またタカトクは商品企画までは行っていたものの実際の製造は全製品・全工程を外注委託していたファブレスメーカーであり、製造委託先の中でも大口取引先だった株式会社マツシロが連鎖倒産した。マツシロは紆余曲折を経て株式会社バンダイが傘下に収める形で新会社の株式会社ユニックスとして再建され、ユニックスの製品はバンダイブランドで発売されることになった。 前年のキャラクター玩具中堅のクローバーの倒産もあり、タカトク倒産後のキャラクター玩具市場は1位のバンダイと2位のタカラへと寡占化が進んだ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タカトクトイス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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