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タカネバラ
タカネバラ(高嶺薔薇、学名:''Rosa nipponensis'')は、バラ科バラ属の落葉低木 〔『日本の野生植物 木本Ⅰ』p.203〕〔『樹に咲く花(離弁花1) 山溪ハンディ図鑑3』pp.568-569〕〔『新牧野日本植物圖鑑』p.296〕。別名、タカネイバラ〔。 == 特徴 == 樹高は1-2mになり、枝はよく分枝する。小枝は細長く紅紫色を帯び、白色を帯びた細い刺針が多生し、のちに脱落する。側枝の刺は少なくなる。托葉は幅広く、膜質で、なかほどまで葉柄に合着し、耳片の先端はとがり、縁に先端が小さな腺になった鋸歯がある。葉は奇数羽状複葉で、7-9個の小葉からなる。小葉は、長さ2-3cm、幅1-1.7cmの長楕円形から楕円形になり、短い小葉柄があり、縁には刺状にとがった鋸歯がある。小葉は薄く、表面は緑色、裏面は白色を帯び、裏面の主脈上にやわらかな伏毛があり、葉柄や葉軸とともに細い刺や腺毛がまばらに生える〔〔〔。 花期は6-7月。小枝の先端に1-2個の花をつける。小花柄は細く長さ3-5cmあり、やや長い腺毛が密生または疎生する。花の径は3.5-4cmで、紅紫色の5弁花になる。萼は暗紅紫色で、萼筒は長さ6-7mmの狭紡錘形になり、萼裂片は長さ2-3cmの狭披針形で細長く伸び、花時には平開し、内面全体と背面の縁に白い綿毛が密生する。花弁は長さ2cmの広倒卵状で、ほとんど水平に開出し、基部はくさび状に狭まる。雄蕊は長さ6-7mmあり、黄色で多数ある。雌蕊には白毛が密生し、花柱は花の喉部をふさぐ。果実は長さ1.5-2cmの倒卵状狭紡錘形になり、8-9月に黄赤色に熟し、先端に萼片を残す〔〔〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タカネバラ」の詳細全文を読む
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