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タカラガイ属 : ウィキペディア日本語版
タカラガイ

タカラガイ(宝貝、)はタカラガイ科巻貝の総称。特にそれらの貝殻を指すこともある。
タカラガイの貝殻は丸みを帯びて光沢があり、陶磁器のような質感である。土地によっては貝殻を通貨として利用したり、装身具儀式的な用途に用いたりする。
== 生態 ==
タカラガイは世界中の熱帯から亜熱帯の海域に分布し、全て海産である。特にインド洋太平洋の、潮間帯から水深 500m にかけての深度に多く生息する。砂の海底よりも岩礁やサンゴ礁を好む。雑食性で、運動性の低い海綿ホヤなどの動物の他、海藻デトリタスなども摂食する。逆にタカラガイの天敵となるのはタコカニ、そしてツメタガイレイシガイといった肉食の貝である。
タカラガイの生体は殻の一部または大部分を外套膜に覆われているため、必ずしも特徴的な光沢のある殻は目視できない。貝殻全体が外套膜で覆われたものはウミウシのような外観を呈する。外套膜は炭酸カルシウム分泌して貝殻を形成するとともに、フジツボコケムシなどの付着生物の着生を防いで殻の光沢を保つ。従ってタカラガイの貝殻には滅多に他の生物が付かないが、海水温の低下などによって貝の活動が低下した場合には外套膜の機能が低下し、付着生物が見られる場合もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「タカラガイ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cypraea 」があります。



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