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国鉄タキ15600形貨車(こくてつタキ15600がたかしゃ)は、1969年(昭和44年)から製作された、亜鉛焼鉱〔閃亜鉛鉱など亜鉛鉱石のうち、低品位のものを粉砕・焙焼して硫黄などの不純物を除去し、金属分の品位を高めたもの。詳細は「亜鉛#製錬」を参照。〕専用の 40 t 積 貨車(タンク車)である。 私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継している。 == 概要 == 金属亜鉛の精錬過程で生成される「亜鉛焼鉱」を輸送する貨車で、国鉄では唯一の専用種別である。精錬拠点間を遠距離輸送する需要に対応して開発され、1969年(昭和44年) - 1972年(昭和47年)に38両(タキ15600 - タキ15637)が富士重工業・日立製作所の2社で製作された。 製作2社が各々独自に設計開発していたセメント専用タンク車の構造を踏襲した仕様で製作され、富士重工業製作車は東邦亜鉛に、日立製作所製作車は日本鉱業に納入された。それぞれ関東地区・北陸地区で用いられ、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化では38両全車がJR貨物に車籍を承継された。 その後、北陸地区での亜鉛精錬休止に伴い18両が車籍除外され、東邦亜鉛向けの20両が継続して使用されていたが2011年(平成23年)頃より後継となるタキ1200形の運用が開始され混用されていたものの2013年(平成25年)春には運用を離脱した。 2013年(平成25年)秋より小名浜にて解体が進められている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タキ15600形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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