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タケデンバード事件[たけでんばーどじけん] タケデンバード事件(タケデンバードじけん)とは、日本の中央競馬において、審判(着順判定)をめぐって起こった騒動である。クモハタ記念事件ともいう。 == 概要 == 1972年12月3日に東京競馬場〔本来は中山競馬場で行われるレースだが前年末に発生した流行性の馬インフルエンザの影響による大幅な開催日程の変更により東京競馬場で施行された〕で開催された第22回クモハタ記念は、タケデンバードとハクホオショウとがゴール前で際どく争う形となった。同レースを観戦していた者の多くは1着ハクホオショウ、2着タケデンバードと判断したが、主催者(日本中央競馬会)側は決勝審判委員の肉眼による判断に基づき、1着タケデンバード、2着ハクホオショウと着順を決定〔#田中2003、p.245〕。これに対しハクホオショウの関係者をはじめとする競馬関係者やトラックマンから疑問の声が上がった〔。 当時、着順判定は最終的には決勝審判委員の肉眼によるとされていたが、接戦の場合にはゴール前を撮影した写真を発表する習慣があった。ハクホオショウの関係者が写真を見せるように要求した〔#田中2003、p.246〕ところ、何らかの原因によって写真が撮影されていなかったことが判明した〔〔競馬歴史新聞編纂委員会『競馬歴史新聞』(日本文芸社、1998年。ISBN 978-4537026689)p.98〕。公式にはカメラ(スリットカメラ〔)の故障もしくは電源の入れ忘れと発表されたが、「実はカメラのトラブルは着順発表の手違いを誤魔化すための嘘」とも言われている。 最終的に着順判定が覆ることはなかった。2頭の着差は公式には「クビ」差と記録されている〔日本中央競馬会『優駿』1973年1月号、p.96〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タケデンバード事件」の詳細全文を読む
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