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タバコシバンムシ
タバコシバンムシ(煙草死番虫) ''Lasioderma serricorne'' は、ジンサンシバンムシと並んで貯蔵食品害虫として知られるシバンムシの一種。世界中に広く分布し、日本国内にもほぼ全土に分布し、大多数の家庭で発生して乾燥食品などありとあらゆる乾燥動・植物質を食害する。 == 形態 == 成虫の体長は1.7-3.1mmでカブトムシの雌と同じような長楕円形。濃い飴色から淡いチョコレート色程度の赤褐色で、背面には黄色の微毛がびっしり生えている。頭部は休止時には前胸の下に隠れて見えないが、活動時に前方に伸ばしたときや、ひっくり返したときにみると、前胸よりふたまわり程度小さいだけで、かなり大きく、複眼も発達している。触角は11節で、ジンサンシバンムシと違い、基部の第1節以外に大きく発達する節はなく、どれもほぼ同じ大きさの鋸歯状。頭部下面の両側には休止時に触角を収める深い溝がある。 幼虫は老熟すると体長4-5mmに達するが、通常はコガネムシの幼虫のように地虫型に体を丸めているため、3mm程度の大きさにしか見えない。全身はかすかに黄色味がかった白色で、長くて繊細な毛が密に生える。頭部は黄褐色で、前端がやや赤褐色がかるほかに、前面に4つの淡褐色の斑紋を有する。 学名のうち属名は lasios(ギ:λασιος )「毛深い」+derma「皮膚」で毛深い体を、種小名は serra「鋸」+ cornu「角=触角」で、鋸歯状の触角を表したもの。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タバコシバンムシ」の詳細全文を読む
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