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TOUGHBOOK(タフブック)とは、パナソニックが発売するノートパソコンのシリーズ名。 このブランドは日本国内ではタフネス性能を重視したモデルのみに使われるが、Let'snoteの輸出名としても使われる。 == 概要 == 1996年に初代が発売。その名の通り、極限環境でも動作することが最大のセールスポイント。アメリカ国防総省が米軍への納入品に対し要求する規格(MIL規格)の一つである「MIL-STD-810F」(現在は810G)に準拠した耐衝撃・耐振動性能を備えていることを売りにしている。アメリカ合衆国では(先述の通り要求水準を満たしているので)軍が採用したりパトカーの大半に積まれているのは大変有名な話であり、最近では日本でも警察、消防、自衛隊、あるいはロードサービス業などで採用が増えているなど、フィールドワーク向けノートPC市場ではトップシェアを誇る。 Fully rugged あるいは Semi rugged laptops(rugged=頑丈な)と呼ばれる市場は規模が小さく、かつては世界的に見ても、大手PCメーカーの中で同種の製品を手がける企業は、同社とNEC(2004年10月に「FC-N11F」で参入。詳細はFC-NOTEを参照)ほどしか存在しなかったことも、TOUGHBOOKの市場独占に拍車をかけた。(2003年頃にソーテックも同種の製品を発売したことがあるが、程なく撤退している) ただ、2007年にデルが「Latitude XFR」・「Latitude ATG」を発売したほか、2008年にはモトローラが「ML910 Rugged Notebook」を発売、ヒューレット・パッカードも「EliteBook」にラグドモデルを設定するなど、近年他メーカーも同分野に相次いで参入している。 その恐ろしいといっても過言ではない頑丈さは、本製品の発表会では必ず行われる耐久イベントで如実に示される。100 cm 程度の高さからコンクリートの床に落とす、水をかける、数十キロの荷重をかける、金属棒で液晶画面を強くつつく、などのテスト下でも動作し続けるか、正常動作ができない場合でもデータが保護される。また、広い温度変化にも対応しており、あらかじめHDDを自動予熱する機構を備え、マイナス20度の低温環境下でも起動・動作する。 これらの思想は同社の他の携帯機器にも受け継がれており、TOUGHPADは120 cm の耐落下性能とIP65準拠の防塵、防滴性能を持ち、一般向けノートパソコンである『Let'snote』シリーズにも、耐落下、耐圧迫関連を中心にフィードバックされている。 これほどの仕様であるがゆえ、価格は最低モデルでも30万円台と高額である。この価格設定は、警察・消防・軍事系などが主要ユーザーであることも影響している。また、ビジネスモバイルとして高価格帯の機種と比較すると、CPUとチップセットなどは見劣りする。ただし最新モデルでは、Let'snote等と同じintel Core i5 vPro プロセッサーを採用しており、性能差は縮まっている。 アメリカなど、日本以外では Let'snote にも TOUGHBOOK の呼称が用いられている。例えば国内向けの「Let'snote W8」は、北米向けでは「TOUGHBOOK W8」となる。「ノートパソコン」という呼び方は和製英語であり、英語圏では「Laptop」と呼ばれるため、「note」という呼称が製品を類推しづらい恐れがあり、名称変更がなされたと思われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TOUGHBOOK」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Toughbook 」があります。 スポンサード リンク
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