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タブン : ウィキペディア日本語版
タブン

タブン(独: Tabun)は有機リン酸系の神経ガス化学兵器)〔公益財団法人 日本中毒情報センター 化学テロ・化学災害対応体制(概要) P5 〕〔神経剤 (Nerve Agents) 国立医薬品食品衛生研究所 〕。地下鉄サリン事件で使用されたサリンや、ソマンなど同じG剤の一種である〔。
== 概要 ==
1936年に発明され〔Facts About Tabun , National Terror Alert Response System〕、第二次世界大戦中には、ドイツで約12,000トンが生産された〔生物・化学兵器への公衆衛生対策 WHOガイダンス WHO専門家による生物・化学兵器の健康影響 世界保健機関 2004年 第2版,P129 〕。
即効性であり、サリンやソマンに比べて毒性は弱いが、吸入ないし皮膚からの浸透により、体内に吸収され痙攣呼吸困難など様々な症状に陥る〔。「タブン」という名称は、タブンがドイツ軍の制式兵器として採用される以前、Le-100という名称で研究されていた際に、Le-100の効果を検討する会議に出席したあるドイツ軍人がその毒性の強さに「これはタブーだ」とコメントしたことによるという〔ジョナサン・B・タッカー『神経ガス戦争の世界史―第一次世界大戦からアル=カーイダまで』みすず書房、2008年、30頁。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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