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タラットスクス亜目
タラットスクス亜目とはジュラ紀前期から白亜紀前期にかけて生息したワニ目のうち、海生種と半海生種からなるグループである。そのため、このグループは俗に海ワニ(英語では''marine crocodiles''や''sea crocodiles'')と呼ばれる。ワニ目の中でも水中生活によく適応した分類群であり、一部の種はサメのような尾鰭と鰭状の手足を発達させ、完全な水中生活へと移行した。 ==概要== タラットスクス亜目はFraas(1901)によって提唱された〔Fraas E. 1901. Die Meerkrokodile (Thalattosuchia n. g.) eine neue Sauriergruppe der Juraformation. ''Jahreshefte des Vereins für vaterländische Naturkunde, Württemberg'' 57: 409-418.〕。古典的な分類ではワニ目、中鰐亜目に属する。この分類群を中鰐亜目の中に置く場合はタラットスクス下目となる。しかし分岐分類学的概念では、側系統群である中鰐亜目は無効となるため、最近はタラットスクスを独自の亜目に立てる場合が多い。タラットスクス亜目は現在のワニ(正鰐亜目)に繋がる系統から比較的早期に分岐し、子孫を残さずに絶滅した。現在のイリエワニが沿岸部に生息し、海水中でも活動することから「海ワニ」などと呼ばれることもあるが、タラットスクス亜目と現在のワニとの間に直接の系統関係はない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タラットスクス亜目」の詳細全文を読む
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