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タルソス : ウィキペディア日本語版
タルスス

タルスス(''Tarsus'')はトルコ中南部メルスィン県都市アダナから西へ約40km離れた地中海沿岸に位置する。古代ローマ帝国の属州キリキア首都で、タルソス(''Tarsos'')とよばれていた。聖パウロの生誕の地である。
==歴史==
タルススの有史以前の発展は、新石器時代にまでさかのぼることができる。その後、銅器時代青銅器時代の居住地が続く。そして、ヒッタイトアッシリアペルシャマケドニア王国ローマ帝国アルメニア東ローマ帝国セルジューク朝キリキア・アルメニア王国オスマン帝国と何度も侵略を受け、破壊され、支配されてきた。このうち、キリキア・アルメニア王国は1198年の建国時にこの街を首都とし、1375年マムルーク朝により喪失するまで維持していた。
古代の都市名は「タルソス」で、タルク神(Tarku)に由来していると考えられている。タルソスは、いくつかの重要な通商路が交差する位置にあり、南アナトリアをシリアポントスへと連絡した。現代の都市の周りは遺跡でおおわれているが、それらは考古学的にはあまり有名ではない。
紀元前400年前期ごろから、タルソスは、ペルシアの総督の所在地だった。その後セレウコス朝シリアの一部となった。ローマの征服の後、紀元前66年にキリキア州の首都となり、全ての住民はローマの市民権を授与された。その後タルソスは、近くの都市アダナの繁栄の影にかくれるようになったが、その重要性は変わらなかった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「タルスス」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tarsus, Mersin 」があります。



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