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タンク車(タンクしゃ、英語 Tanker)とは、タンク型の荷台を取りつけた貨車のことである。積荷は、ガソリンや灯油などの石油製品や各種化成品(化学物質)などの液体・気体や、セメントのような粉体が主である。日本国有鉄道における車種記号はタ(タンクのタから)を付される。 == 構造 == === 構造一般 === 鋼材を組み合わせた台枠上に、積載装置である円筒形のタンクを搭載する形態である。積荷である液体・気体・粉粒状物質は包装や梱包をせず、直接タンク内に注入して運搬(バラ積み・バルキー輸送)される。 構造上の特徴として、台枠の中間部が省略可能である点が挙げられる。台枠は鉄道車両にとって車体全体の基礎となる重要な部分であるが、タンク体を頑丈に作って強度を持たせて枕梁(台車取り付け部)の中間部を省略し、枕梁 - 端梁とタンク体を強固に連結する構造(フレームレス構造)としたタキ9900形が1962年(昭和37年)に登場した。 自重に比し大容積のタンク体が使用可能なこの構造は、後年の改良により拠点間輸送用のタキ43000形ガソリン専用タンク車に応用された。同形式の使用開始後、タンク車の転覆大破を原因とする国内外の重大事故多発を受け、安全上の懸念からいったん新製を禁じられたが、本構造の高い輸送効率と安全性とを両立する手法が確立したことから、1982年(昭和57年)にタンク体破損防止対策を講じることを条件に再び新製が可能となった。最近新製のタンク車はこの構造によるものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タンク車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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