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タンパク : ウィキペディア日本語版
タンパク質[たんぱくしつ]

タンパク質(タンパクしつ、蛋白質、 、 )とは、20種類存在するL-アミノ酸状に多数連結(重合)してできた高分子化合物であり、生物の重要な構成成分のひとつである〔生化学辞典第2版、p.810 【タンパク質】〕。
構成するアミノ酸の数や種類、また結合の順序によって種類が異なり、分子量約4000前後のものから、数千万から億単位になるウイルスタンパク質まで多種類が存在する〔。連結したアミノ酸の個数が少ない場合にはペプチドと言い、これが直線状に連なったものはポリペプチドと呼ばれる〔武村(2011)、p.24-33、第一章 たんぱく質の性質、第二節 肉を食べることの意味〕ことが多いが、名称の使い分けを決める明確なアミノ酸の個数が決まっているわけではないようである。
タンパク質は、炭水化物脂質とともに三大栄養素と呼ばれる。タンパク質は身体をつくる役割も果たしている〔『見てわかる!栄養の図解事典』p.10-18〕。
== 名称 ==
、、 、 はギリシア語で「第一の」を意味する prōteîos から採られた。1838年にオランダの化学者ヨハンネス・ムルデルが、スウェーデンの化学者イェンス・ベルセリウスから助言を受け、窒素を非常に多く含む生物の基本要素と考えてこの名称をつけた〔武村(2011)、p.16-23、第一章 たんぱく質の性質、第一節 栄養素としてのたんぱく質〕。
「蛋白質」の「蛋」とはのことを指し、卵白(蛋白)がタンパク質を主成分とすることによる。これは Protein がドイツ語でまた(卵白)とも訳され、これが日本語に直訳されたと考えられる〔。
「蛋」という漢字は、例えば皮蛋のように中国ではよく使われる字であるが、日本ではあまり普及していない。そのため栄養学者川島四郎が「蛋白質」では分かりにくいとして「卵白質」という語を使用したが、一般的に利用されるにはいたらなかった。
現在では、栄養学分野では平仮名の「たんぱく質」、生物学では片仮名の「タンパク質」が使われる傾向にある〔武村(2011)、p.3-6、はじめに〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「タンパク質」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Protein 」があります。



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