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ダイヤ改正(だいやかいせい)とは、鉄道、バス、船舶などの公共交通機関において輸送力増強や路線網の変更へ対応するためにダイヤグラムの見直しを行うことである〔鉄道事業者や報道機関により呼び名が若干異なる場合があり、「ダイヤ改正」のほかに「ダイヤ改定」・「ダイヤ変更」・「新ダイヤ」等を使っている場合もある。また軽微な改正については、「ダイヤ修正」・「ダイヤ一部改正」・「ダイヤ一部改定」・「ダイヤ一部変更」・「訂補」(冊子の時刻表での表現)等が使われる。〕。 == 概要 == ダイヤ改正は、その規模により従来のダイヤを一旦白紙(=ゼロベース)に戻した上で、すべてを書き換える白紙改正(ゼロベース改正とも言う〔日本経済新聞電子版の「近鉄がダイヤ抜本改正 12年3月、停車駅見直し終電も早く」 では「ゼロベースから需要に合わせたダイヤに編成し直したい」との近畿日本鉄道幹部のコメントが掲載されている。〕)と、従来のダイヤを基本として、少しずつ修正・追加する挿入式改正に大別される。 ダイヤ改正を行う契機としては、 * 信号場・駅あるいは待避線の新設・廃止による線路の輸送容量の見直し * カントのかさ上げや重軌条化、一線スルー化、の更新などに伴う列車の最高速度の変更 * 複線・複々線の新設による線路の輸送容量の増加 * 電化、新型車両の投入などに伴う列車の最高速度・加減速度・曲線進入速度の変化または1列車あたりの輸送容量の増減 などが挙げられる。また、乗り入れや接続を行う路線のダイヤが改正されると一緒にその路線のダイヤも改正される場合が多い。 ダイヤ作成の場において、鉄道事業者としては従来設定されていない列車の登場や利用率の低い列車の廃止なども予告されることがあり、特に営業上重要である新型車両の落成などによる優等列車の車両交代などはこの日を境として行われることが多い。一般に改正日の始発列車から施行されるが、夜行列車については改正前日より改正後のダイヤで運行される場合もある。そうした場合を含め、日付をまたぐ列車については臨時列車として運行することが通例となっている〔1990年代初めまで、夜行列車の本数が多かった時代には、冊子の時刻表にも、改正前から改正後の「移行ダイヤ」が掲載されていた。 - 『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1993年3月号ではJRニュース27 - 35頁に「3月17日発夜行列車時刻表」が掲載されている。続くJRグループダイヤ改正号の1994年12月号ではそのような時刻の掲載はない。〕。 ダイヤ改正により利便性が低下した場合、利用者などから「ダイヤ改悪」と揶揄されることもある。一部の鉄道会社やマスコミ〔でも、「改正」という言葉を使わず「改定」としているのはそのためである〔井上孝司『ダイヤグラムで広がる鉄の世界』 p.60 秀和システム〕。ただし、優等列車の本数や停車駅変更は利用者により利害が一致しない場合が多い。停車駅削減には削減対象駅の利用客や周辺施設などから反発が強いため、ダイヤ上の基幹となる列車種別を変更して実質的な停車駅削減を行う例なども見られる〔2009年3月14日の大阪駅終電の種別変更など〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダイヤ改正」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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