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ダイラタンシー現象 : ウィキペディア日本語版
ダイラタンシー

ダイラタンシー()とは、ある種の混合物が示す、遅いせん断刺激には液体のように振る舞い、より速いせん断刺激に対してはあたかも固体のような抵抗力を発揮する性質である。この現象が起こる物体をダイラタント流体あるいはダイラタンシー流体と言い、非ニュートン流体の一種である。
イギリスの物理学者のオズボーン・レイノルズがこの現象を発見した。レイノルズ」という別称がある。
== 原理 ==
ダイラタント流体は一般に、液体と固体の粉末粒子の混合物である。このような流体に外力が加えられて圧縮されて流体内の固体の粒子の隙間がなくなった状態の下で、さらに大きな剪断応力が働くと、粒子が最も密度が高い充填状態とは異なる、体積が増す位置に無理やり動かされようとすることに対して強い抵抗を示す。外力(圧縮する力)と拮抗する内部抵抗力(体積の膨張に抵抗する力=ダイラタンシー)が生じると、全体として剪断応力に対してまるで固体のように振る舞う性質を示すことになる。しかし外力を加えるのを止めてしまえば、粒子の隙間が広がって外力に抵抗する力が働かなくなり、元の液体の状態に戻る。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ダイラタンシー」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dilatant 」があります。



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