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ダイレクト・マーケティング : ウィキペディア日本語版
ダイレクトマーケティング
ダイレクトマーケティング()とは、標的消費者として慎重に選ばれた個人あるいは法人から直接反応を獲得し、リレーションシップを構築していくマーケティングの方法であるが〔フィリップ・コトラー『マーケティング原理 第9版』(ダイヤモンド社2003年) 605頁参照。〕、今日的な意味においては、マーケティングの一部でもマスマーケティングの対照となるものではなく、情報テクノロジーの驚異的な進化により、マーケティングの発想と技術を革新させたもの、ととらえるべきである〔中澤功著『体系・ダイレクトマーケティング』(ダイヤモンド社、2005年) 23頁参照。〕。
==ダイレクトマーケティングの概要==

1961年レスター・ワンダーマンが、科学的な広告原理に基づき、効率的な販売方法として世界で初めて提唱したもので、従来の広告の目的である伝えることよりも、レスポンス(反応)を獲得することに主眼を置いている〔落藤隆夫著「Wunderman's view No.85 レスターの予言とこれからのマーケティング」電通ワンダーマン『ニューズレター2010年3月 4日号』http://www.wunderman-d.com/column/2010/03/post_6.html .〕。そのため、イメージ広告よりもセールス色が強いと言われており、通信販売業界金融IT自動車業界など元々顧客からの反応を必要とするビジネスに適用されることが多い〔 フィリップ・コトラー前掲書(ダイヤモンド社、2003年) 605頁参照。〕。
概念的にダイレクトマーケティングとダイレクトメールを混同したり、あるいは通信販売と同一とらえるのは誤りであり、実際には初回購入獲得のためにテレビ新聞などのマスメディアも多く用いる、また通信販売ではないダイレクトマーケティングも多い〔フィリップ・コトラー前掲書(ダイヤモンド社、2003年) 605頁参照。〕。
基本的なメディアダイレクトメールインターネットであるが、初期段階の顧客を獲得するためにはマスメディアであるテレビや新聞、雑誌折込広告等も用いる。また、ダイレクトマーケティングでは、広告予算を経費として考えず、投資と回収の関係でとらえるため、うまく会社の体質と適合すると急成長し、世界的な企業となる例が多い〔フィリップ・コトラー前掲書(ダイヤモンド社、2003年) 605頁参照。〕。また、ダイレクトマーケティングはデータベースマーケティングインターネットマーケティングCRM(顧客関係管理)、ワントゥワンマーケティングなど、今日のマーケティングで重要しされるもののベースとなっており〔中澤功前掲書(ダイヤモンド社、2005) 参照。〕、例えばインターネットマーケティングで用いられる用語や概念はダイレクトマーケティングの概念から派生したものである〔ワード・ハンソン著・上原征彦・長谷川真実『インターネットマーケティング原理と戦略』(日本経済新聞社2001年) 参照。〕。

このように、ダイレクトマーケティングは、マーケティング分野において、枢要な位置を占めており、タイム誌が選んだ20世紀の三大広告人デビッド・オグルビーレスター・ワンダーマンセルジオ・ジーマンの3人は全員、ダイレクトマーケティングと関係が深い〔2001年、タイム誌により選出される。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ダイレクトマーケティング」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Direct marketing 」があります。



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