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チウン : ウィキペディア日本語版
チウン
チウン〔田中陽兒『ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』索引p15〕(チヴン)(、、、)とは、中世ルーシのクニャージ(公)やボヤーレ(貴族)に従事した、管理業に関わる役職の総称である。12世紀頃にはキエフ大公国に登場しており〔田中陽兒「キエフ国家の解体」 // 『ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』p122〕、17世紀までのリトアニア大公国や中世ロシア政権(モスクワ大公国ロシア・ツァーリ国)の役職名として存在した。チウンという名称は、古代北ゲルマン語の召使い(thjonn)に由来し〔井桁貞義『露和辞典』p1116〕、ヴァリャーグと共にルーシの地にもたらされた〔Lizisowa, M.T. Dwa terminy prawne pochodzenia germańskiego w Statucie Wielkiego Księstwa Litewskiego: ciwun i rykunia // Polszczyzna regionalna w okresie renesansu i baroku. Wrocław, 1984. S. 229. См.: Пашуто В. Т., Флоря Б. Н., Хорошкевич А. Л. Древнерусское наследие и исторические судьбы восточного славянства. Москва, 1982. C. 117.〕。
==分掌==

===キエフ大公国===
チウンは、ヴィルニク(ヴィーラ(罰金)徴収者)、メチニク(執行人)等と並ぶ、都市民を管理する役人(その場合、代行官という訳が当てられている)であると共に、クニャージの私邸内でも勤務した。(オグニシチヌィー・チウン(ru):家職長〔井桁貞義『露和辞典』p588〕、コニュシェンヌィー・チウン:馬丁頭〔井桁貞義『露和辞典』p376〕)〔Русская Правда, ст. 12 Пространной редакции. Их жизнь также охраняла 80-гривенная вира〕。また、クニャージの所有する村落を管理するチウン(セリスキー・チウン:村のチウン、ラタイヌィー・チウン:農夫のチウン)も存在した。
チウンに対する裁判権は、チウンが従事するクニャージのみに認められていた〔Русская Правда, ст. 33 Краткой редакции〕 。チウンに対するクニャージの権利は、原則的には、クニャージのホロープ(ru)(隷属民、奴隷)と同等だった。一方で、キエフ大公国の法典である『ルースカヤ・プラウダ(ru)』では、クニャージに仕えるチウンの殺害には80グリヴナ(ru)のヴィーラ(罰金)が課され〔Русская Правда, ст. 22 Краткой редакции, ст. 1 Пространной редакции〕、ボヤーレのチウンの殺害には40グリヴナのヴィーラが課された〔Русская Правда, ст. 1 Пространной редакции〕。80グリヴナの罰金は、クニャージやドルジーナ(クニャージの従士団・親衛隊)に対するものと同額であり、ヴィーラの額としては最高額のものであった。セリスキー・チウン、ラタイヌィー・チウンのチウンの殺害に対しては12グリヴナのヴィーラが課されていた〔Русская Правда, ст. 12 Пространной редакции〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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