翻訳と辞書
Words near each other
・ チオシアン酸ナトリウム
・ チオシアン酸メチル
・ チオシアン酸塩
・ チオシアン酸水銀(II)
・ チオシアン酸鉄(III)
・ チオシアン酸鉛(II)
・ チオジグリコール
・ チオストレプトン
・ チオチモリン
・ チオテパ
チオテルピネオール
・ チオトロピウム
・ チオドス
・ チオニル
・ チオノエステル
・ チオノドクサ
・ チオノドクサ属
・ チオノドグサ
・ チオバシラス属
・ チオバチルス


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

チオテルピネオール : ウィキペディア日本語版
チオテルピネオール

チオテルピネオール (thioterpineol)、別名グレープフルーツメルカプタン (grapefruit mercaptan) はグレープフルーツに含まれる有機化合物の一種である。チオール基(メルカプト基)を持つモノテルペンで、テルピネオールヒドロキシ基がチオールで置き換えられた構造を持つ。揮発性のあるチオールは一般的に非常に強い悪臭を持つが、チオテルピネオールのにおいは不快ではない。グレープフルーツの香りの主成分であり〔Buettner, A.; Schieberle, P. (1999). "Characterization of the most odor-active volatiles in fresh, hand-squeezed juice of grapefruit (''Citrus paradisi'' Macfayden)." ''J. Agric. Food Chem.'' 47: 5189–5193. .〕、これは2つのエナンチオマー(鏡像異性体)のうち (''R'') 体に由来する〔Lehmann, D.; Dietrich, A.; Hener, U.; Mosandl, A. (1994). "Stereoisomeric flavor compounds. LXX: 1-''p''-menthene-8-thiol: separation and sensory evaluation of the enantiomers by enantioselective gas chromatography-olfactometry." ''Phytochem. Anal.'' 6: 255–257. .〕。最もにおい閾値の低い化合物のひとつとされ、ヒトの鼻は10−4 ppb の濃度でも感じることができる〔Ohloff, G. (2003). ''Düfte – Signale der Gefühlswert''. Weinheim: Wiley-VCH. ISBN 3906390306.〕。
純粋なチオテルピネオール、またはこれを多く含む柑橘類由来の精油は香料や食品添加剤として利用される。チオテルピネオールは分解すると不快臭を持つ化合物を生じるため、代替品が探索されている。
==参考文献==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「チオテルピネオール」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.