|
チェリモヤ(学名:''Annona cherimola'')は、バンレイシ科の植物およびその果実。 原産地は南アメリカのペルーやエクアドルである。赤道直下が原産にもかかわらず、チェリモヤは寒冷および暑熱に弱いという性質がある。そのため、原産地では標高2,000m近辺において栽培が行われており、そこでは一年間を通して日中の最高気温が20℃、夜間の最低気温10℃前後で推移している。 原産地ではさながら日本における柿のような、ありふれた果実である。味は甘く柔らかい食感であるが、食べごろを間違えると青臭かったり(早い)、苦かったりする(遅い、中身が茶色く変色している)。甘く柔らかい味わいは、「森のアイスクリーム」にも例えられる〔「チェリモヤ 紀の川市 」asahi.com 2009年10月26日「食べある紀の国」〕。 果実としての美味さから、世界各地に移植されて栽培が行われている。アメリカ合衆国カリフォルニア州など南北アメリカ各地のほか、地中海地方のイタリアやスペイン、エジプト、イスラエル、レバノン、太平洋の台湾やオーストラリア、ニュージーランドなどが現在の産地である。日本にも1980年代に導入され、1987年に和歌山県が国内で最初の商品化に成功した。ただし、虫媒花であるため、受粉を手伝う種類の昆虫が生息しない場所では、手作業で受粉を行う必要があり、その手間が栽培には障害となる〔。 暑さにも寒さにも弱く、受粉にも手間がかかる点から、シャカトウや交配種のアテモヤと同じく、栽培が難しい熱帯果樹の一つと言われている。種や苗を販売している会社は少ないうえに高価であり、日本での栽培技術が確立されていないことから、初心者及び中級者には栽培がお勧めできない植物でもある。バンレイシ科なので、害虫はつきにくい。 Image:Cherimoya fruit hg.jpg|チェリモヤ Image:Cherimoya cut hg.jpg|チェリモヤ断面 Image:Cherimoya plantage hg.jpg|南アンダルシアのチェリモヤ農園 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チェリモヤ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cherimoya 」があります。 スポンサード リンク
|