|
ツメレンゲ(爪蓮華、学名: )は、ベンケイソウ科イワレンゲ属に分類される多年生の多肉植物である。 和名はロゼットの様子が仏像の台座(蓮華座)に似ており、かつロゼットを構成する多肉質の葉の先端が尖っていて、その形状が獣類の爪に似ることから。ところによってはタカノツメと呼ばれる場合がある。 == 形態 == 葉は常緑性、多肉質で披針形をしており、先端は針状になる。野生種は緑色だが園芸品種には斑入りや白っぽくなったり、紅色を帯びるものがある。 株は根出葉が密生してロゼット状にまとまり、その径は最大12cmほど。季節により変化し、冬には若干小さくなる。根元からは盛んに腋芽を出し、群落を形成する。 10-11月に伸長したロゼットの中央軸が伸び上がって高さ10~30cmの花穂を塔状に立て、多数の花を円錐状に群生させる。花弁5枚では披針形で白色、葯は赤く、花弁に映える。短日性で、花序の下方から順に咲き上がる。種子は微小で軽く、風によって散布される。 ただし、岩場に生えるものは、ロゼット・花穂ともかなり小さくなる場合が多い。 開花しない年には、氷点以下に気温が低下する地域だと、中心に鱗片状の葉が球状に固まった冬芽を形成する。厳寒期にはそれまであった葉は枯れるが、春が来ると中心で守られていた生長点から再び新しい葉を出し始める。冬芽を形成しても、氷点以下まで冷え込まないような場所では生長を継続することもある。 ベンケイソウ科の園芸植物は海外から多種多様なものが移入されており、一般に季節ごとに生長と休眠のサイクルがあるが、ツメレンゲほど季節ごとに形まで明確に変わる種は珍しく、四季の変化がはっきりしている日本の環境への適応と考えられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ツメレンゲ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|