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ツルキケマン : ウィキペディア日本語版
ツルケマン


ツルケマン(蔓華鬘、学名:''Corydalis ochotensis'' )はキケマン属一年草または二年草。別名、ツルキケマン(蔓黄華鬘)〔『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』p.125〕〔『新牧野日本植物圖鑑』p.198〕。
==特徴==
地下に根茎はない。は直立せず、長く横にはってよく分枝して広がり、先の枝や花序は斜めに立つ。全草に毛がなく、白粉をかぶったような緑色で、やわらかく、茎に稜があり長さは約1mになる。は互生し、葉柄をもち、長さ、幅ともに7-12cmになる3角形から卵形で、2-3回3出複葉になる。小葉は多くは3深裂し、裂片は長さ10-15mmで、長楕円形から倒卵形になる〔〔〔『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.249〕。
花期は8-9月。葉腋から総状花序をだし、数個のをまばらにつける。花に小花柄がある。花は4個の花弁で構成されており、色は淡黄色で、長さ15-20mmになり、一方が2唇状に開き、その反対側が長い距となり、その先端は細くなり、すこし湾曲する。距は同属他種のものと比べ長い。小花柄の基部にそれより長い苞があり、苞は長さ1-1.5cm、幅5-10mmの広卵形から卵形で、多くは全縁となる。雄蕊は6個あり、3個が2組になる2体雄蕊となる。果実は扁平な蒴果で、長さ12-15mm、幅3.5-4.5mmになる長倒卵形で、種子が数個入り、2列に並ぶ〔〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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