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SN 1572[えすえぬ1572] SN 1572すなわち超新星1572は、カシオペヤ座に現れた、今までに肉眼で見えた8つの超新星のうちの1つである。この超新星は、1572年11月11日にティコ(チコ)・ブラーエによって初めて観測されたので、「ティコ(チコ)の超新星」〔ティコの超新星に縞模様を発見 ナショナルジオグラフィック ニュース〕あるいは「ティコ(チコ)の星」〔札幌 2011年9月・10月の星空 札幌市青少年科学館〕とも呼ばれる。 == 経過 == この超新星爆発は、我々の銀河系内で起こり、実視最大光度は-4等級〔で、金星に匹敵する明るさであった。その後1574年3月に、この星の輝きは、肉眼では見えなくなった〔正常な視力の人が感知し得る最も暗い星は6等星であるから、6等以下に光度が落ちた事になる。〕。 ティコ・ブラーエが最も詳しい観測記録を残し、後世に知られたため「ティコの星」の名があるが、この星に最初に気付いたのは、ティコ・ブラーエではなく、おそらく1572年11月6日に発見したヴォルフガング・シューラー(Wolfgang Schuler)である。イタリアの天文学者フランチェスコ・マウロリーコ(:en:Francesco Maurolico)もブラーエより前にこの星を見つけていたと言われる。 しかしティコの業績は、こうした一時的な天文現象が宇宙空間で起こったものである事を証明した点にある。中世からルネサンスにかけ、西洋キリスト教の世界観では、宇宙は神が創った完全無欠な世界で、全てが変わる事なく永遠に続き、従って彗星や新星 〔超新星も含むが、当時は超新星の概念はまだなかった。〕のように目に見えるほどの速度で変化する現象は宇宙空間で起こったものではなく、大気中の現象に過ぎないと考えられていた。ティコはこの超新星を精密に観測し、全く位置を変えなかった事を確認し、これを宇宙空間の天体であるとする説を唱えた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SN 1572」の詳細全文を読む
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