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ティベリウス・シルウィウス : ウィキペディア日本語版 | ティベリウス・シルウィウス
ティベリウス・シルウィウス(Tiberinus Silvius)はローマ神話に登場する伝説上の王で、カペートゥスの子、アグリッパの父。 ==伝承== リヴィウスによれば、ティベリウスの時代、七つの丘の周辺と北方のエトルリア人との国境にアルブラという川があった。これを渡ろうとした時にティベリウスは水に飲み込まれて命を落とし、以来ラテン人達はこの川をティヴェレ川と呼ぶようになった(王が生まれる前からティヴェレ川という名前で知られていたという伝承もある)。死後、ティベリウス王は川の精霊ティヴェリヌスに転生したと信じられ、ヴォルトゥルヌスという祝祭にて崇拝された〔Titus Livius, ''Ab Urbe Condita'', book I〕。 ティベリウスの跡目は息子アグリッパが継承したが、その末裔がローマの建国者ロームルスとレムスであった〔Titus Livius, ''Ab Urbe Condita'', book I〕。ロームルスの伝承では川に流された双子を救ったのは、精霊ティヴェリヌスとなったティベリウスであったという。 多くの学者は、ティベリウス王の伝承はティヴェレ川という名が成立してからの事であり、逆にティヴェレ川から伝承が生み出されたと考えている。ラテン人の人名チベリウスも同様に川の名から生まれたと考えられるが、チベリウスはもしかしたらティベリウスという人名の原型であったかも知れない。サビニ人の都市ティヴォリとの関連を考える論者もいる〔George Davis Chase, "The Origin of Roman Praenomina", in ''Harvard Studies in Classical Philology'', vol. VIII (1897)〕。
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