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ティムホートンズ Inc.(、表記上アポストロフィはなし)はカナダのドーナツチェーンである。1964年にオンタリオ州ハミルトンでオープンし、以後カナダ国内に急速に拡がり、カナダ最大のファーストフードチェーンとなっている。 ティムホートンズはカナダの至る所で見ることができ、店舗数は、カナダ国内に約3,000店以上、アメリカに約600店以上がある(2011年現在)〔About Us - Tim Hortons〕。 2005年のティムホートンズのカナダ国内の売り上げは、カナダ国内のファーストフード全売上の22.6%を占める。カナダ国内にあるコーヒー、パン菓子製品の店舗の76%のシェアを持ち、カナダ国内のカフェとしてのシェアは62%を占め、2位のスターバックス (7%) を大きく突き放している〔"Tim Hortons Raises C$783 Million in Initial Offering" ,Bloomberg News, 2006年3月23日〕。 またカナダでは、ティムホートンズはマクドナルドの規模を超え、2002年にはカナダ国内のマクドナルドの売り上げを抜き、カナダ国内のマクドナルドの約2倍の店舗数を持っている〔"Marketer of the Year: Down-Home Smarts" , Marketing Magazine, 2005年2月7日(2005年5月16日時点のアーカイブ)〕。 メニューには、コーヒー、ドーナツ、ティムビッツ(球状の小型ドーナツ)、スープ及びサンドイッチなどがある。 == 歴史 == 1964年にオンタリオ州ハミルトンにおいて「ティムホートン」(当時は、店名に「s」がなかった)第一号店が開店された。創業者のティム・ホートンは1949年からプロホッケーリーグのNHLの選手としても活躍したが、1974年に突然の自動車事故で死亡している。ティム・ホートンは開店直後に、ハミルトン警察署の巡査であったロン・ジョイス (Ron Joyce) と出会い共同経営を行うようになった。 ホートンの死亡により、ジョイスは事業のすべてを買収し40店舗のチェーンを単独所有した。ジョイスは地理的にも商品の選択の面でも急速かつ積極的にチェーン事業を拡大し、1991年にはケベック州に500店目を開店するに至った。 ティム・ホートンズの積極的な事業展開は、コーヒー・ドーナツ外食店業界に次の2つの大きな変化をもたらしたといわれる。 * カナダの独立系のドーナツ店は、事実上ほぼ消滅した。 * カナダの一人当たりドーナツ店舗数は他の諸国を遥かに凌駕する〔TitleCanadian Donut War: Krispy Kreme vs. Tim Hortons - NACS online. July 13, 2002.(2005年10月25日時点のアーカイブ)〕。 1995年には、その人気がアメリカ人の投資家の目に留まり、ティム・ホートンズはアメリカ合衆国における巨大ファーストフード店のウェンディーズ社と合併、新社名はウェンディーズ・インターナショナルInc.となった。また、合併の結果として店舗管理を行う子会社はTDLグループと名付けられた。この子会社はオンタリオ州オークビルの本拠地から全チェーン店舗を統括しており、2003年には年商8億ドル以上を上げている〔Tim Hortons Inc. Company Information 〕。 ウェンディーズとの合併はティム・ホートンズの米国展開を促進させ、ニューヨーク、オハイオ、ミシガン、ウェストバージニア、ケンタッキー及びメイン各州などに出店が相次いだ。さらに、2004年までで、ロードアイランド、コネチカット及びマサチューセッツ各州でコーヒー・ドーナツ店を42店舗チェーン展開していたも買収している。 2006年、業績好調で高い利益率を誇るティムホートンズを上場させるようウェンディーズは株主から圧力を受け、その結果ティムホートンズは株式を上場して再び独立した会社となった。 2014年、バーガーキングに買収される。 == 広告・販売促進 == ティム・ホートンズはカナダで最もマーケティング活動に成功した企業の一つとされている。強力かつ効果的なそのブランド故に、「ティムズ」 (Tim's) あるいはより口語的に「ティミーズ」 (Timmy's or Timmies) などと愛称され、カナダを代表するファーストフード店として君臨し、カナダの文化の核心を成しているともいわれる。 カナダではティムホートンズのテレビコマーシャルが頻繁に流れており、その内容は大抵ティムのコーヒーを飲む実在のカナダ人にスポットを当てた「実話」形式のものが多い。ティムの掲げるスローガンは、「常に新鮮 (Always Fresh)」及び「あなたのそばにはいつもティムホートンズ (You've Always Got Time For Tim Hortons)」である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ティムホートンズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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