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テッサロニキ
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テッサロニキ : ウィキペディア日本語版
テッサロニキ

テッサロニキ( )またはテッサロニカ (Thessalonica)( or )は歴史的にはサロニカ(Salonica)の名で知られたギリシャの都市である。同国では首都アテネに次ぐ2番目に大きな都市で、中央マケドニアの首府であり マケドニア・トラキア行政管区(Αποκεντρωμένη Διοίκηση Μακεδονίας-Θράκης)の首府でもある。テッサロニキには Συμπρωτεύουσα (''Symprotévusa''、共同の首都)と言う称号があり、東ローマ帝国時代にはコンスタンティノープルと並びビザンティンに君臨した都市であった。
2011年の国勢調査による統計でのテッサロニキ自治体の人口は322,240人〔でテッサロニキ自治体と隣接する自治体で構成される都市的地域テッサロニキ都市圏の人口は790,824人〔 であった。バルカン半島ではイスタンブルアテネブカレストソフィアベオグラードに次いで6番目に大きな都市圏を形成し、首都でない都市ではイスタンブルに次いで人口が多い都市である。テッサロニキ大都市圏は周辺地域 1455.62km2の範囲で広がり、2011年現在の人口は1,006,730人に達する。〔テッサロニキはギリシャ第2の都市として、経済や産業、商業、政治の中心であると共に南東ヨーロッパの交通の一大拠点で 、テッサロニキ港はギリシャや南東ヨーロッパの後背地にとっては重要な役割を果たしている。〔 ギリシャにおいて有名な行事が行われたり、様々な時代の遺構が残されていることから文化的な首都であると考えられている。行事には毎年行われるテッサロニキ国際トレードフェアテッサロニキ国際映画祭などがあり、半年ごとに行われるギリシャ・デゥアスポラの会議が開催される。 2014年の欧州青年首都に選ばれている。
テッサロニキは紀元前315年カッサンドロスによって創建され、以来2,300年の歴史がある都市で、ローマ時代には重要な大都市であった。テッサロニキはビザンティン時代には2番目に富める都市になっており、市内には多くの著名なビザンティン建築が残されている。その中には世界遺産に登録されたテッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群も含まれ、同様にローマ時代やオスマン帝国時代のもの、セファルディムの遺構も残されている。
アテネが古代ギリシャを象徴する街なのに対して、中世東ローマ時代のギリシャを象徴する街と言われており、アトス山の修道院共同体もこのテッサロニキが入り口となる。テッサロニキ市のメインとなる大学のアリストテレス大学はギリシャやバルカンでは最大の学生数を誇っている。
== 呼称 ==

テッサロニキの都市の名称の語源や現在の呼び名のすべてのバリエーションはすべてギリシャ語のΘεσσαλός( ''Thessalos'',テッサロ)とΝίκη, (Nike,ニーケー) を合わせたものから来ておりテッサリアの勝利という意味で、マケドニア王国の王妃テッサロニカの名前はマケドニア王国がクロコスの戦いで勝利した日に生まれたことに由来する。
サロニカ(''Salonika'',''Salonica'')はサロニキ (''Σαλονίκη'',''Saloníki'')から変化したものでギリシャでは一般的に使われ、様々な言語でもテッサロニキの呼称として一般化し、いくつかの西ヨーロッパの言語では共通の呼称になっている。他の言語ではテッサロニキの歴史の中で古代教会スラヴ語ではソルン(''Солоунь'',''Soloun'')、ラディーノ語ではサロニカ(''Salonika'')、トルコ語ではサロニキやセラニキ(''Selanik'',''Selânik'')、オスマン語ではセラーニク(سلانیك )、南スラヴ語群ロシア語ではサロニキ(''Салоники'',''Saloníki'')、アルーマニア語ではサルーナ(''Sãrunã'')などがある。テッサロニキの地元の発音の仕方では典型的なギリシャ語のマケドニア方言の特徴で''L''の響きが重く深い感じになる。都市名はよく省略されテス(''Θεσ/νίκη'')と書かれることもある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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