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テルル化ナトリウム[てるるかなとりうむ]
テルル化ナトリウム(Sodium telluride)は、化学式 Na2Teの化合物である。この塩は、熱的に不安定な酸であるテルル化水素の共役塩基であるが、通常はナトリウムによるテルルの還元により生成される。テルル化ナトリウムは、空気と非常に反応しやすいため扱いが難しい。空気により酸化されるとまずNa2Tex (x > 1)のポリテルリドを生成し、最終的には金属テルルとなる。非常に純度が高いときには無色であるが、空気酸化の影響で徐々に紫色から濃灰色を帯びる。 == 合成、構造、溶液の性質 == 合成は、通常アンモニア溶液中で行われる。M2Xの式を持つ関連化合物と同様に、逆蛍石型構造を持つ。従って、固体中の個々のテルル化物イオン(Te2-)は8つのナトリウムイオン(NA+)に囲まれ、個々のナトリウムイオンは4つのテルル化物イオンに囲まれている〔Wells, A.F. (1984) Structural Inorganic Chemistry, Oxford: Clarendon Press. ISBN 0-19-855370-6.〕。 Xが一原子アニオンのM2X型の単純な塩は、高い格子エネルギーを持つため通常はどんな溶媒にも溶けない。水や湿度の高い空気と触れるかまたはアルコールで処理すると、テルル化物イオンは以下のようにプロトン化される。 :Na2Te + H2O → NaHTe + NaOH この反応のため、テルル化ナトリウムに関連する多くのプロセスには、溶けやすく形成されやすいNaHTeが関与する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テルル化ナトリウム」の詳細全文を読む
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