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テルル酸(Telluric acid)は、Te(OH)6の化学式で表わされる化合物である。水溶液中で安定な白色固体である。結晶系は、菱面体晶と単斜晶の2つの形があるが、どちらも正八面体のTe(OH)6分子から構成される。テルル酸は、二価の弱酸で、強塩基との反応でテルル酸塩、弱塩基との反応やテルル酸塩の水による加水分解でテルル酸水素塩を形成する〔〔Holleman, A. F.; Wiberg, E. "Inorganic Chemistry" Academic Press: San Diego, 2001. ISBN 0-12-352651-5.〕。 ==製法== テルル酸は、過酸化水素、三酸化クロム、過酸化ナトリウム等の強力な酸化剤によるテルルまたは二酸化テルルの酸化によって生成する〔。 :TeO2 + H2O2 + 2H2O → Te(OH)6 10℃以下の温度でのテルル酸水溶液の結晶化により、四水和物Te(OH)6・4H2Oが生成する〔。これは、酸化速度は遅いものの、以下の反応の電極電位式で表わされるように、酸化剤として働く〔。 :H6TeO6 + 2H+ + 2e− TeO2 + 4H2O ''E'' 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テルル酸」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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