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テーレウス()はギリシア神話の人物である。長母音を省略してテレウスとも表記される。 トラーキア王でアレースの息子とされる。妻のプロクネー、その姉妹ピロメーラーとともに鳥に姿を変えられた。 == 神話 == 原典によって物語に異同がある。以下はアポロドーロス『ビブリオテーケー』(日本語訳『ギリシア神話』。3巻XIV, 8)に基づく。 アテーナイ王パンディーオーンとテーバイ王ラブダコスとの間で国境をめぐって紛争が起こったとき、テーレウスはパンディーオーンに味方をして戦に勝利した。パンディーオーンは娘のプロクネーをテーレウスに妻として与え、二人の間に息子のイテュスが生まれた。 しかし、テーレウスはプロクネーの姉妹ピロメーラーを恋するようになり、プロクネーを田舎に隠し、妻が死んだと偽ってピロメーラーを犯した。ピロメーラーはテーレウスに舌を切られて口をきけないようにされたため、自分の長衣に文字を織り込んでプロクネーに送った。 プロクネーはピロメーラーを探し出すと、報復の手段を考えた。プロクネーはテーレウスとの息子であるイテュスを殺し、釜で煮て、テーレウスの食膳に供したうえ、ピロメーラーとともに逃亡した。自分が何を食べたかを知ったテーレウスは斧を持って二人を追った。ポーキスのダウリアでテーレウスが追いついたとき、姉妹は鳥に姿を変えてくれるよう神に祈った。プロクネーはナイチンゲールに、ピロメーラーはツバメに、またテーレウスもヤツガシラとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テーレウス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tereus 」があります。 スポンサード リンク
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