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テレフタル酸(テレフタルさん、terephthalic acid)は示性式 C6H4(COOH)2、分子量 166.14 の芳香族ジカルボン酸。TPAと略される。また、高純度のものを PTA (purified terephthalic acid) と略することがある。 ベンゼン環のパラ位に2個のカルボキシル基が結合した形を持つ。酸性や中性の水、アルコールやジエチルエーテル等にはほとんど溶けないが、アルカリ性の水や熱濃硫酸、DMFには可溶である。異性体にフタル酸、イソフタル酸があり、これらの異性化あるいは p-キシレンの酸化によって作ることが可能。下式のようにエチレングリコールと作るポリエステルはポリエチレンテレフタラート (PET) と呼ばれ、ペットボトルや衣料の原料として工業的に重要である。 テレフタル酸の2008年度日本国内生産量は 1,015,009t、消費量は 160,184t である〔経済産業省生産動態統計・生産・出荷・在庫統計 平成20年年計による〕。 ''p''-キシレンをコバルト、マンガン、臭素の触媒下に250℃で酸素酸化して製造される。この系中ではテレフタル酸に至る前に''p''-トリル酸を経由している〔野村正勝、鈴鹿輝男『最新工業化学』講談社、2004年、128ページ。〕。 == 関連項目 == * フタル酸(フタル酸誘導体) * イソフタル酸 * テレフタル酸ジメチル * タキ24300形 (タキ35000形から派生したテレフタル酸専用タンク車) * UT12A形 (タキ24300形の後継として製造されたタンクコンテナ) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「テレフタル酸」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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