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ディオティーマ : ウィキペディア日本語版
ディオティマ

ディオティマ(、)、ないし、マンティネイアのディオティマ()は、プラトンの『饗宴』において重要な役回りで言及される女性哲学者、巫女祈祷師)。彼女の思想とされるものは、プラトニック・ラブという概念の起源となった。彼女について言及した史料は、プラトンによるものしか存在していないため、彼女が歴史上の実在の人物であったのか、架空の人物に過ぎないのかは定かではないが、いずれにせよ、プラトンの対話篇に登場する人物のほとんどは、古代のアテナイに実在していた人物に対応していることは明らかになっている。
== 響宴における役割 ==
プラトンの『饗宴』において、宴に集まった人々は、愛の意義について議論を交わす。そこでソクラテスは、自分が若かった頃に、予言者で巫女であったディオティマから「愛の哲学」を教えられたと述べる。ソクラテスはまた、ディオティマが、アテナイにおける疫病の蔓延を遅らせることに成功した,とも述べる。
響宴においてソクラテスが語る、かつての対話の中で、ディオティマはソクラテスに、性愛エロースの誕生について、エロースが「資源と需要」の息子である、と語る。ディオティマの見解では、愛は神性の黙想へと上昇する手段である。ディオティマにとって、他の人々への愛の最も正しい用い方は、自らの意思を神性への愛に向けることであった〔Plato, ''Symposium'', 210a–212b〕純粋なプラトニック・ラブにおいて、美しい、愛らしい他者は、人の意思と魂に霊感を与え、その意識を霊的対象へと向ける。人は、他者の美しさの認知から、特定の個人からは切り離された美そのものへの賞賛へ、さらに美の源泉である神性の考察へと進み、神性への愛へと至るのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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