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ディック・グレイソン : ウィキペディア日本語版
ディック・グレイソン

リチャード・ジョン・''ディック''・グレイソンDCコミックが出版するコミックブックに登場する架空のスーパーヒーローである。ボブ・ケインとビル・フィンガー、イラストレイターのジェリー・ロバートソンによって制作され、ロビンとして1940年5月発行のDetective Comics38号で初登場した。
軽業師の一家''フライング・グレイソン''の末子であるディックはマフィアのボスが彼らが所属するサーカスから金をむしり取る為に両親を殺害する場面を目撃する。秘密裏にスーパーヒーロー・バットマンとして活躍するブルース・ウェインは彼らの死後、彼をサイドキックとして引き入れ、後見人となった。
ディックの青春時代を通してバットマンとロビンは不可分な関係にあった。しかし、ディックが成長し、ティーンタイタンズのリーダーとして過ごす時間が多くなるにつれて、彼はナイトウィングのアイデンティティを採用し、独立を宣言した。ロビンの役割はその後他の10代のヒーローによって補われた。ナイトウィングというペルソナはライターのマーヴ・ウルフマンとアーティストのジョージ・ペレスによってつくり出され、『Tales of the New Teen Titans』44号(1984年7月)に初登場した。ナイトウィングとしてディック・グレイソンはティーン・タイタンズを、そして後にアウトサイダーズを率いた。自分の名前と同じタイトルのシリーズが1996年に創刊され現在も続いている。彼はゴッサムの経済的に問題を抱えている近隣の都市ブルードヘイブンの守護者となった。デスストローク・ザ・ターミネーターの命令によってブルードヘイブンが壊滅した後、ナイトウィングはニューヨークに拠点を戻した。
ロビンとしてディック・グレイソンはバットマンのほとんどのメディアミックス作品に登場している。1990年代のバットマンアニメシリーズでは初めてナイトウィングへの転身が描かれている。
==バイオグラフィ==

=== ロビン ザ・ボーイ・ワンダー ===

彼の初登場は''ディテクティブコミック''38号(1940年)である。バットマンのクリエイタービル・フィンガーボブ・ケインによってつくり出された。ロビンのデビューはバットマンをよりライトでより親近感を与えるキャラクターにするための工夫であった。DCコミックはティーンエイジャーのスーパーヒーローは若年層の読者に受け、効果的な読者の分身となると考えたのである。ロビン ザ・ボーイ・ワンダーという名前とオリジナルコスチュームの中世的な見栄えは伝説のヒーロー・ロビン・フッドと赤い胸を持つコマツグミに由来するものであり、バットマンと同じく翼を持ったモチーフに平行するものである。ディック・グレイソンは軽業師の夫婦ジョン・グレイソンとメアリ・グレイソンの間にある年の春分の日に生まれた。
クライシス以前におけるオリジンによるとディックは8歳でサーカスのアクロバットを務めており、ハリーサーカスで''フライング・グレイソンズ''として一家で演技を披露していた。彼はかなり幼い頃から演技に参加しており、よちよち歩きが出来るようになるころにはアクロバットを仕込まれていた。両親と共に過ごすディックはサーカスで''ボーイワンダー''となりオリンピックで優勝することを望まれていた。
パフォーマンスの準備をしていると、ディックは有名で悪名高いクライムロード=アンソニー・''ボス''・ズッコがサーカスのオーナーに金を払うように演技者たちを脅迫しているのを耳にした。オーナーは拒否したが、その夜若きグレイソンはゴッサムのエリート達の眼前で両親が渡っている綱が切れ、それによって命を失う様を目撃する。ディックは両親にすぐさま警告をしなかった事に責任を感じた。
悲劇から間もなく資産家の慈善活動家ブルース・ウェインが劣悪な環境の児童養護施設から救いだした。新たな後見人に構ってもらえず、両親の死にまつわる謎に欲求不満になり、グレイソンはある夜、自分自身の手で犯罪を解決すべくウェイン邸を抜け出し、殺人事件を調査していたバットマンを見かける。彼らはズッコの共犯を割り出す事に成功したが、彼は逮捕される前に心臓マヒで死に到った(ただし後に実は人工呼吸器頼りになりながらも生きていた事が明かされた〔''Infinity Inc.'' (vol. 1) #6〕)。 ディックの姿に自身を見出したバットマンは、少年に自分がブルース・ウェインであることを明かし、さらに自分のクライムファイティングのパートナーとして生きる道を与えた。ディックはロビンを名乗り、修行の日々が始まった。
ロビンのオリジンはバットマンのそれと根源的に似ている。彼らは両親を犯罪によって失い、犯罪の構成因子と戦う熱望を固めている。ブルースはディックが感じる怒りや憤りを彼自身では不可能な方法で管理する可能性を見出しており、その上で二人の間に父子の絆と理解を築いていった。1940年代から1950年代にかけてDCコミックスはバットマンとロビンを''ダイナミック・デュオ''と考えチームとして活動させ、滅多に''バットマン''誌をサイドキックなしに出版しなかった。それどころか1947年から1952年にかけて''Star-Spangled Comics''誌はほとんどロビン一人につぎこまれている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ディック・グレイソン」の詳細全文を読む



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