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ディック・ヴァン・ダイク : ウィキペディア日本語版
ディック・ヴァン・ダイク

ディック・ヴァン・ダイクDick Van Dyke, 本名:Richard Wayne Van Dyke, 1925年12月13日 ‐ )は、アメリカ合衆国ミズーリ州出身の映画製作者俳優
弟はジェリー・ヴァン・ダイク。息子は俳優のバリー・ヴァン・ダイク
==プロフィール==
アメリカ空軍パイロットになりたがったが重量不足で叶わず、軍のラジオアナウンサーとして働いた。1960年代初頭から映画俳優として知名度が上がり、軽妙なキャラクターでコメディミュージカルなどのジャンルで親しまれる。
1964年にリリースされた『メリー・ポピンズ』に出演。ウォルト・ディズニー自らヴァン・ダイクに声を掛け出演が決まった。Archive of American Televisionのインタビューで周りの人はウォルト・ディズニーを「『Uncle Walt(ウォルトおじさん)』と皆に呼ばれ親しまれ、尊敬されていた」「自分もそんなウォルトおじさんの映画に出演することが夢だった」と語った。映画の出演を依頼された時は、ディズニー自身がストーリーボードを見せてくれたり、シャーマンブラザーズに引き合わせ、映画で使うオリジナルの曲も聴かせてくれた思い出なども語った。メリー・ポピンズで演じたバート役は、最初の当たり役となり、同年の『何という行き方!』や翌年の『恋するパリジェンヌ』で一躍、名バイプレイヤーとなった。
もともとダンサーではなく、プロのダンストレーニングは受けたことがなかったが「メリー・ポピンズに出演することに備えて本格的なダンスのレッスンとイギリス英語のレッスンをこの機会に始めた」と近年のインタビューで答えている。よくイギリス人から「映画で話していたイギリスアクセントはイギリス英語らしくない」と指摘を受けることがあると言う。そのことについては「コックニーを習得する為にある先生についたが、その先生が実はアイルランド人だったからその人のせいだ」と冗談げに話している。
1968年の主演作『チキ・チキ・バン・バン』での存在感で日本でも顔が知られるようになる。1970年代以降はテレビ番組に多く登場するようになり、映画への出演は急減したが、1993年からスタートしたテレビドラマ『Dr.マーク・スローン』シリーズに出演し、レギュラー版以外でもスペシャル版が製作されるなどしている。『Dr.マーク・スローン』の主演男優として、日本のお茶の間でもお馴染みである。メリー・ポピンズとチキ・チキ・バン・バンに出演したことによりアメリカの芸能界やお茶の間
でもヴァン・ダイクのファンだと公言する人は近年でも少なくない。
その他の代表作に『タバコのなくなる日』『天国から来たジャズマン』などがある。往時は粋で気風のいいキャラクターのイメージが定着していたが、1970年代以降になると白髪と髭をトレードマークに、渋味のある大人の魅力を醸している。
2013年にリリースされた映画ウォルト・ディズニーの約束のプレミアにジュリー・アンドリュースと参加し映画の宣伝と応援を行った。この物語に出てくる人物やキャストの感想などをTMZ(番組)のインタビューで「トム・ハンクスをウォルト・ディズニー役に抜擢したのは良い選択だったと思う」と答え、映画のストーリーにも登場したパメラ・トラバースについて聞かれると、当時のメリー・ポピンズの製作時を振り返り「彼女は、メリー・ポピンズの映画化に大反対で実現するのに20年もかかった。ジュリーのことも僕のことも嫌いだったし」と語った。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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