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ディドとエネアス
『ディドとエネアス(Dido and Aeneas)』はヘンリー・パーセルが作曲した歌劇(オペラ)で、パーセルの作品中、厳密な意味での唯一の歌劇であるとともに、イギリスのバロックオペラの記念碑的作品ともなっている〔:en:Curtis Price. "Dido and Aeneas", ''Grove Music Online'', ed. L. Macy (accessed 31 December 2005), grovemusic.com (subscription access)〕。 == 概説 == ウェルギリウスの『アエネーイス(Aeneis)』にある、トロイの王子エネアス(アイネイアース)とカルタゴの女王ディド(ディードー)の物語を題材にした作品で、パーセル20代中頃の作品、初演は1680年代。彼の早すぎた死(1695年に36歳で逝去)と後述する当時の状況から、18・9世紀を通じて上演の機会も殆どなく、他に影響を与えるものとはならなかったが、19世紀末のイギリスに興った自国の音楽語法の探求と古典的・民族的音楽復興の流れの中で注目されるようになり、1895年のパーセル没後200年記念で蘇演されてから注目を集め、たびたび上演されるようになるとともに、イギリスの作曲家に新たな歌劇作品を生み出させる原動力ともなった。また、上演時間が1時間そこそこという事も幸いして、当時の作品としては録音頻度も高いものとなっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ディドとエネアス」の詳細全文を読む
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