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ディリクレ級数 : ウィキペディア日本語版
ディリクレ級数[-きゅうすう]
ディリクレ級数(-きゅうすう、)とは、
複素数\scriptstyle\_ および複素数 ''s'' に対して、
で表される級数のことをいう。一般ディリクレ級数と区別するため、通常ディリクレ級数 (ordinary Dirichlet series)ともいう。
1839年、ディリクレ算術級数の素数定理を証明する際に考察されたことに因み、彼の名が付けられている。
リーマンゼータ関数ディリクレのL関数はディリクレ級数のなかで、よく知られているものの1つである。
''s'' を変数とみなし、ディリクレ級数の収束性を問わないとき、形式的ディリクレ級数 (formal Dirichlet series)という。
セルバーグクラスであるディリクレ級数は、リーマン予想に従うことが予想されている。
== 収束性 ==

=== 収束軸 ===
任意のディリクレ級数に対して、次のいずれかが成り立つ。
# 任意の複素数 ''s'' に対して、ディリクレ級数は収束する。
# 任意の複素数 ''s'' に対して、ディリクレ級数は発散する。
# ディリクレ級数が \scriptstyle\operatorname\ s > \sigma_c を満たす複素数 ''s'' に対して収束し、\scriptstyle\operatorname\ s < \sigma_c を満たす複素数 ''s'' に対して発散する様な実数 \scriptstyle\sigma_c が存在する。
この \scriptstyle\sigma_c をディリクレ級数の収束軸 (line of convergence)または収束座標 (abscissa of convergence)という。
収束軸について、ディリクレ級数が常に収束するときは \scriptstyle-\infty、常に発散する場合は \scriptstyle+\infty と定める。
注意1: 収束軸は、負の実数にもなり得る。
例えば
の収束軸は -1 である。
注意2: 収束軸上の点の収束・発散は、ディリクレ級数によって異なる。
* リーマンゼータ関数 \zeta(s) の収束軸は 1 であるが、s=1 では発散する。
* ディリクレ級数
:: \sum_^\frac
: の収束軸は 1 であり、\scriptstyle\operatorname\ s=1 を満たす複素数 ''s'' に対して収束する。
収束軸の値の求め方
ディリクレ級数
の収束軸 \scriptstyle\sigma_c の値は、以下の様に求められる。
* \textstyle s_n = \sum_^na_k が発散する場合
*: \sigma_c = \limsup_\frac
* \textstyle s_n = \sum_^na_k が収束する場合
*: \sigma_c = \limsup_\frac

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ディリクレ級数」の詳細全文を読む



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