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ディルイーヤ
ディルイーヤ () は、サウジアラビアの首都リヤド郊外に位置する都市である。かつてはサウジアラビアの王族サウード家の本拠地で、1744年から1818年には第一次サウード王国の首都であった。ワッハーブ運動の拠点となる都市でもあったディルイーヤには、第一次サウード王国時代の都市遺跡が多く残り、その中心だったツライフ(トライフ)地区は、2010年にユネスコの世界遺産リストに登録された。第一次サウード王国滅亡後はながらく廃墟となっていたが、現在はリヤード州に属し、、ジュバイラ (Jubayla)、アル=アンマリーヤ (Al-Ammariyyah) などを含むの政庁所在地となっている。 ラテン文字ではAl-Diriyah, Ad-Dir'iyah, Ad-Dar'iyah, Dir'aiyahなどと転写され、日本語ではディライヤ、ディライーヤ、ディリヤ、ダルイーヤなどとも表記される〔「ディルイーヤ」はサウジアラビア王国文化・情報省/サウジアラビア大使館 (2004)、中村 (2007)、日本ユネスコ協会連盟 (2011)など。「ディライヤ」は竹内 (2012)。「ディライーヤ」は、世界遺産アカデミー (2012)、地球の歩き方編集室 (2013)など。「ディリヤ」は『ブリタニカ国際大百科事典・小項目電子辞書版』(世界遺産名のみ。歴史記事では「ダルイーヤ」表記)。「ダルイーヤ」はフィルビー (1997) のほか、竹内 (2012) にも「別称」として記載されている。〕。 ==位置== ディルイーヤ旧市街の遺跡は、と呼ばれる狭い谷の両側に残っており、この谷の南方はリヤドやその先に続いている。旧市街の建物は日干しレンガづくりで、谷を見渡せる丘の上に発達したグサイバー (Ghussaibah)、アル=ムライベード (Al-Mulaybeed)、トライフ (Turaif) という3つの地区に分かれている。その3地区の中でも、トライフがもっとも高い場所にあり、そのふもとは観光客たちが徒歩でも容易にアクセスできる。渓谷の背に沿って建てられた日干しレンガの市壁の一部が、見張り塔などとともに現存している。 新市街はツライフのある丘のふもとの、より低い場所に建てられている。町の北部の谷あいへと、数多くの庭園、農場、ヤシ林などが存在しており、より北にはアル・イルブ (Al-Ilb) というダムが存在している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ディルイーヤ」の詳細全文を読む
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