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ディロング (''Dilong'') は中生代白亜紀前期(約1億3,000万年前)の満洲に生息した、羽毛恐竜の一つ。ティラノサウルス上科に分類され、知られている中で最も祖先的な形態を持つ。出土地は遼寧省熱河層群。 属名 は中国語における呼び名「」(ピンイン: ; ティーロン)に由来する。 模式種の種小名 は(ギリシャ語由来の)ラテン語で、「常識を超えた、驚くべき」の意。 ==形態== 体長は、ある程度完全に近い骨格化石によって1.6メートル程である事が判明している。また化石に残されていた痕跡から、全身が羽毛に覆われていたと推定される。模式種の種小名は、ティラノサウルスが羽毛を持ち小さな体をしていることが逆説的であったということに由来する。羽毛は顎と尾の皮膚の印象化石で見つかった。それらは中心の軸がなく、現在の鳥の羽程発達しておらず、飛ぶのではなく保温のためのものだった。 なお、カナダアルバータ州で成体のティラノサウルスやモンゴルで成体のタルボサウルスは他の恐竜と同じく滑らかでごつごつした鱗に覆われた印象化石がみられる。そこでティラノサウルスの幼体は羽毛を持ち、成長と共に抜け落ちたという仮説が提出されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ディロング」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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