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デイムラー・DS420(''Daimler DS420'' )は、イギリスの高級車メーカー、デイムラーが1968年から1992年まで製造していた4ドアリムジンである。 == 概要 == 1968年に、デイムラー・DR450(マジェスティック・メイジャー)などの大型リムジンの後継車種として登場した。 当時すでにデイムラー各車は親会社であるジャガーのバッジエンジニアリング化が進められており、DS420もジャガー・マークX(テン)のプラットフォームを採用している。しかしボディはデイムラー専用で、コーチワークはバンデン・プラが手がけている。4ドアセダンのリムジン専用車として生産されたが、外部コーチビルダーなどにより霊柩車、ランドーレットといったバリエーションも造られている。 搭載されたエンジンは、当時のリムジンとしては珍しいDOHCヘッドを持つジャガー・直列6気筒XKエンジンであった。このエンジンは1948年以来長らく生産され、ジャガーで多くのスポーツカーや高級セダンに搭載されて充分な実績があり、トルク特性で有利なロングストローク型であったゆえ流用されたものである。DS420搭載のパワーユニットは最高出力245馬力を発生、重量級のボディを最高速度176km/hに到達させる高性能を発揮した。 その後、デイムラーブランドのトップレンジを担う車種として、ジャガーのブラウンズ・レーン工場で職人によるほぼ「手作り」の工程で少数生産され続けた。しかし1989年にジャガーがアメリカ・フォードの傘下に入り、採算性の低さや設計の古さが目立ってきたことと、工場での製造ラインを他車種に譲る必要が出たため、1992年をもって生産が終了した。総生産台数は4,141台であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デイムラー・DS420」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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