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デカローグ (波:''Dekalog'', 英:''The Decalogue'') は、1989年から1990年にかけて製作されたポーランドのテレビドラマ・シリーズ〔Bio of Krysztof Kieślowski on www.facets.org 〕。 クシシュトフ・キェシロフスキが監督を務め、キェシロフスキとクシシュトフ・ピエシェヴィッチが脚本を、音楽をズビグニエフ・プレイスネルが担当した〔Series overview 〕。各1時間の全10話で構成され、聖書の十戒をモチーフにしている〔Ten Commandmentw on http://catholic-resources.org 〕。現代のポーランドに住む人々が直面する道徳的・倫理的な問題が各話で扱われる。 本作はキェシロフスキの作品で最も称賛されており、「テレビ作品では最もドラマティックな作品」と言われている〔Fulford, Robert - The National Post, 14 May 2002 〕。第46回ヴェネツィア国際映画祭国際映画批評家連盟賞など国際的に多数の賞を受賞し、1990年代後半にはヨーロッパ以外でも公開された〔Critical response on www.facets.org 〕。スタンリー・キューブリック監督は1991年に出版した脚本の前書きで、本作への憧れに満ちた文章を執筆した〔Stanley Kubrick review of the film on www.visual-memory.co.uk 〕。 日本では1996年にシネカノン配給で劇場公開され、2001年にアップリンクから、2005年に紀伊国屋書店から5枚組DVDボックスが発売された。 == 製作 == 15世紀の芸術作品で十戒のテーマをそれぞれ古代のシーンに描いたものがあり、本作はそれを現代に翻案して生まれた。キェシロフスキはその哲学的挑戦に興味を抱き、ポーランド社会の難題や初期には避けていた政治的問題も描くことにした。元々は10人の監督を雇う予定だったが、最終的にはキェシロフスキ自身で演出することが決定した。ただ、撮影監督は10話それぞれ異なる人物が起用された。例外として第3話と第9話はピョートル・ソボチンスキによって撮影された〔The Decalogue cinematographers on www.facets.org 〕。 各話は独立しているが、大半がワルシャワの公営団地という設定である。人物の何人かはお互いに知り合いである。キャストの多くは有名・無名の俳優で、多くが他のキェシロフスキの作品に出演している。いかにもキェシロフスキらしく、大半の物語のトーンはメランコリックであるが、最終話『ある希望に関する物語』は『トリコロール/白の愛』と同じくブラックコメディーである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デカローグ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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