|
マンホールの蓋(マンホールのふた、英語:manhole coverまたはmaintenance cover)は、マンホールあるいは排水ますの最上段に載置・嵌合される蓋あるいは蓋付枠である〔意匠分類定義カード(L2) 特許庁〕。人が誤ってマンホールに落ちてしまうのを防ぐとともに関係者以外の進入を防ぐため、マンホールの開口部に嵌められた着脱可能な蓋を指す。 == 概要 == マンホールの蓋は通常50kg以上の重量があるが、これは、車両をはじめとする交通機関が蓋の上を通過する際、蓋に十分な重さがなければ、所定の位置から外れてしまう恐れがあるためである。そのためマンホールの蓋は強固かつ重量のある鋳鉄製であり、場合によっては表面をアスファルトやコンクリートで固められていることもある。また、鋳鉄ならば比較的安価で製造できる。 蓋には通常、かぎ型のバールキーと呼ばれる工具を挿入して引き開けるための「摘み穴」が開けられている。専用のマンホールバールキーは特にこうした穴に引っかける目的で製造されている。 水害の際には、マンホール内を通る水圧の影響によりマンホールの蓋が外れ、マンホール内に人が落ちてしまう二次災害が発生することがある。その対策として、大量の雨水が管内に流れ込んできたときでも空気の逃げ場ができるよう予めガス抜き用の穴が開けられているものもある。また国賓が来日する際には、治安対策として所管の警察によりマンホールの蓋に封印がされることがある。 かつてインドはマンホールの蓋の製造において世界でも優位を占め、他の国々で運営している多くの製造会社が倒産に追い込まれた。これは、その極端に低い労働賃金が重い製品を船で輸送するコストさえも下回っていたことによる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マンホールの蓋」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Manhole cover 」があります。 スポンサード リンク
|