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デジタル・レーダー(Digital Radar)とは平面上に多数の小さなアンテナを備えることで機械的な首振り動作を必要としないレーダーで、すべてのアンテナ素子の信号がデジタル制御によって処理されているもの。 従来のレーダーのようにアンテナを物理的に上下左右に動かすのではなく、平面や曲面状に並べた多数の小さなアンテナからそれぞれ放射する電波の位相をデジタル回路で制御することで、電波を合成し空間を走査するレーダーである。 == 長所と短所 == === 長所 === *機械的な駆動装置が必要がない *信頼性が高まる *メンテナンスが比較的楽になる *物理的な動作速度にしばられない *高速で空間を走査できる *複数の目標・走査域を同時に走査できる *ソフトウェアによって多様な動作モードが選択できる *アンテナ素子単位のユニットに冗長性がある *数個の故障でも大きな性能低下もなくそのまま使用できる信頼性がある *ユニット単位での交換修理ができる *(軍事用であれば)他のデジタル化された戦闘情報機器との統合が容易となる *今後の開発によって、曲面へのアンテナ素子の配置が可能となる *(航空機では)アンテナ部の配置場所が比較的自由となる=(軍用機では)ステルス性を損なわない *(航空機では)後方を含めて360度全周を指向するアンテナ配置が比較的容易となる(コンフォーマル・アレイ・アンテナ) *(航空機では)機首部分が他用途に利用可能となる 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デジタル・レーダー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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