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デストラクション (DESTRUCTION) は、1982年に結成されたドイツのスラッシュメタルバンドで、日本ではしばしばソドム、クリーターと並んで『ジャーマンスラッシュ三羽ガラス』と称される。 デビュー当時および現在は、メタル界では珍しいスリーピースバンドであるが、前身バンドであるナイト・オブ・ディーモン結成当時は5人編成で、ツインギターの4人編成、ゲストボーカルと専任ベーシストを含めた5人編成の時代もあった。 ==略歴== *1982年、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州ヴァイル・アム・ラインで"Knight of Demon"として結成された。ほどなく、バンド名を"Destruction"に変更し、1984年にデモ『ベスティアル・インヴェージョン・オブ・ヘル』を制作する。これがもとでスティームハンマー・レコードと契約し、ミニアルバム『センテンス・オブ・デス』を発表。1985年には1stアルバム『インファーナル・オーヴァーキル』を、1986年には2nd『エターナル・デヴァステーション』を発表する。その後、トミーが脱退。 *1987年からはハリーとオリーが加入し、ツインギターの4人編成となる。同年、EP『マッド・ブッチャー』を、1988年には3rdフルレンス『リリース・フロム・アゴニー』を、翌1989年にはライブ・アルバム『ライブ・ウィズアウト・センス』を発表。ツインギター編成を活かし、独自の不協和音ツインリードを導入するなど、ストレートなスラッシュメタルから、より複雑なスタイルへと移っていった。 *1989年、ハリーとの音楽性の不一致により、リーダーだったシュミーアが脱退(その後、HEADHUNTERを結成)。よりテクニカルな方向を求めたハリーと、直線的スラッシュメタルを求めたシュミーアとの間の軋轢が原因であった。後任ベーシストとしてクリスチャン・エングラーを迎えたもののボーカルが見つからず、スイスのスラッシュ/パワーメタルバンド、ポルターガイストのアンドレ・グリーダーの手を借りて、翌年『CRACKED BRAIN』を発表。本作を最後に日本とのレコード契約が切られ、その後は音楽性のポピュラー化などもあって失速。しかし、レコード契約も失いながらも活動を続けた。ただし、公式には1994年のEP『デストラクション』、1995年のEP『ゼム・ノット・ミー』、1998年のフルレンス『ザ・リースト・サクセスフル・ヒューマン・キャノンボール』はネオ・デストラクション(NEO-DESTRUCTION)によるリリースであるとして、デストラクションの正式な音源として認めない姿勢をとっている。こちらはスラッシュメタルというよりモダンヘヴィネスに近いスタイルだった。 *1999年にシュミーアが復帰。新たなドラマーにスヴェン・ボーマンを迎え、結成当初と同じ3人編成となる。その後ニュークリア・ブラストと契約し、2000年に復活作『オール・ヘル・ブレイクス・ルース』をリリース。続く2001年には『ジ・アンチクライスト』。2002年にはドラマーがマーク・レインに変わり、2003年に『メタル・ディスチャージ』。2005年に『インヴェンター・オブ・イーヴル』をリリース。 *2003年、デストラクションとしては初の来日公演を行った(シュミーアはヘッドハンターで来日経験があった)。また2005年9月には、ライヴイベント「THRASH DOMINATION 05」においてテスタメント、クリーター、ラーズ・ロキットと共演する2度目の来日公演を行った。 *2007年2月、過去の曲をリメイクした企画アルバム「Thrash Anthems」をリリース。リメイク14曲に加え、新曲2曲を収録。Cracked Brain収録曲をシュミーアが歌っているなど、企画盤らしい特別な内容となっている。 *2007年9月には、ライヴイベント「THRASH DOMINATION07」にニュークリア・アソルト、アナイアレイター、ネヴァーモアと共に出演し、3度目の来日を果たした。 *2010年にマーク・レインが脱退し、ポーランド出身のドラマー、ヴァーヴェルが加入した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デストラクション」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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