|
デスマスク(英語:death mask)は、石膏や蝋で死者の顔の型を取ったものをいう。死者の思い出として保存されたり、あるいは肖像画を描くための資料として用いられたりするものである。時にはデスマスクの上にそのまま着色して肖像とすることもないわけではない。刑死した死刑囚のデスマスクも多々残されている。 17世紀には、故人の彫像の一部としてデスマスクを使い、それを告別式に飾ったりするというのは、ごく一般的に広まっていた。18世紀から19世紀を通して、こうしたものが身元の確認のため遺体の特徴を明らかにする手段としても用いられるようになる。例えばキングズベリー・ランの屠殺者事件では、身元不明の被害者の情報を求めるため、デスマスクを作成、公開して情報提供を呼びかけている。 のちにこの役割は徐々に写真に取って代わられるようになったが、骨相学、民俗学、あるいは考古学では、今日でもデスマスクはもちろん、あまり一般的ではないが存命中の人物のライフマスクの製作も科学的、疑似科学的な用途で製作されている。 == デスマスクが製作された著名人 == * オリバー・クロムウェル * ナポレオン・ボナパルト〔『大ナポレオン展 文化の光彩と精神の遺産 NAPOLEON BONAPARTE The Spiritual and Cultural Legasy』(2005年 東京富士美術館発行)のp.64に写真がある。〕 * フェルディナント・ラッサール * ナポレオン3世 * ベンジャミン・ディズレーリ * ハインリヒ・ヒムラー * ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン * エルヴィン・ロンメル * 小林多喜二 - 翻訳家で小林と親交があった千田是也が製作した〔千田是也『もうひとつの新劇史 -千田是也自伝-』筑摩書房 1975年〕。現在、小樽文学館に展示。 * 森鴎外 - 鴎外記念本郷図書館(観潮楼跡)に展示。 * 犬養毅〔大阪書籍の『中学歴史』教科書に写真が掲載されている。〕 * 夏目漱石 - 死を惜しんだ弟子達の手により製作され、神奈川近代文学館に厳重に保管されている(展示品ではない)〔2012年9月4日(火曜)放送のTBS系列の番組『もてもてナイティナイン』の番組内で特別に放送された。〕。 * 溝口健二 * アルフレッド・ノーベル File:Oliver_Cromwell's_death_mask.jpg|オリバー・クロムウェル File:Accademia degli euteleti, int., maschera funebre di napoleone buonaparte 06.JPG|ナポレオン・ボナパルト File:Ferdinand_Lassalle_Totenmaske_1864.jpg|フェルディナント・ラッサール File:Alfred Nobel Death mask.jpg|アルフレッド・ノーベル 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デスマスク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|