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デット・ノルスケ・ベリタス : ウィキペディア日本語版
デット・ノルスケ・ベリタス

デット・ノルスケ・ベリタスは、DNV GLグループ合併前の企業。合併後の企業のDNV GLグループの解説はこちら
デット・ノルスケ・ベリタス(Det Norske Veritas AS 略称:DNV)は、ノルウェーオスロに本部を置く自主独立団体。140年に渡るリスクマネジメントの先駆的企業として知られ、認証サービス・船級サービス・アセスメントサービスを提供する第三者機関である。日本本部は神戸市中央区。近年、コーポレートステートメントとしてGlobal impact for a safe and sustainable future を掲げる。ノルウェー王国名誉総領事館(在神戸/大阪)を兼館。2013年9月12日、ジャーマニッシュ・ロイドを買収し、DNV GLグループが誕生。
== 概要 ==
「生命・財産、環境の保護(To safeguard life,property,and the environment)」を企業理念に掲げ1864年に設立されたノルウェーオスロに本部を置く自主独立財団。自主独立財団とは、第三者機関(Third Party)としての公平性・中立性を保つため、いかなる経済的影響(株主を持たず)・政治的影響を受けない強固な団体のことを指す。
自主独立財団であることから、利害関係が一切発生せず、すべてのプロフィットは、すべて研究開発へと投資されている。そのため、従業員は高度な専門性と資格を有する集団として、サービスを提供することが可能となっている。
140年間続くあらゆるリスクマネジメントに関する様々な活動を行う先駆的国際機関として、世界中で知られている。世界100ヶ国以上、300の事務所、85もの様々な国籍を持つスタッフが船級、認証及びコンサルティングの各分野でサービスを提供する。
ホールディングカンパニーとして3つの独立した企業群を傘下に置く。
1.DNV Business Assurance:本部イタリア・ミラノ
2.DNV KEMA Energy & Sustainability:本部オランダ・アーネム
3.DNV Maritime and Oil & Gas:本部ノルウェー・オスロ
技術コンサルティングサービスにおいては、米南部メキシコ湾にて発生した2010年メキシコ湾原油流出事故(Deepwater Horizonでの原油流出事故)に関してアメリカ政府より依頼を受け、調査及び改善アセスメントを実施した。
船級サービスは、ノルウェー船級協会として、世界の4大協会の一角を占める。また認証サービスは、世界で75,000件の実績で世界のトップ3として存在する。

地球温暖化対策として注目を集める温室効果ガス関連の第三者機関としても、世界のトップシェアを占めている。CDM(Clean Development Mechanism:クリーン開発メカニズム)は世界の50%のシェア、JI(Joint Implementation:共同実施)においても世界40%のシェアを獲得している。
近年、モルガン・スタンレーと共同で、国際基準に基づく監査・償却サービス「排出権バンク(carbon Bank)」を設立し提供している。
また、高品質のサービスを提供する船舶燃料検査(VPS)は、世界の75%を占めるという圧倒的シェアを誇り、ソフトウェア(DNV software)サービスは、動的解析ソフトの分野で、その先進的な技術は評価が高い。
新エネルギー関連業務に関しても多くの実績を残している。
30%の液化天然ガス(LNG)のターミナルプロジェクトをサポートし、また世界のオフショア(洋上)風力発電プロジェクトの認証と検証の75%をDNVが行っている。
2004年から赤十字(RED CROSS)との人道支援のパートナーシップを開始。各プロジェクトへの財政支援や、DNVの専門分野であるリスクマネジメントやコンティンジェンシー・プランニング不測事態対応計画)において、彼らをサポートしている。未だ多くの民族が水の確保に苦しんでいるケニアでのプロジェクト、津波災害後のインドネシア中国ベリーズの地域で「安全で衛生的な水の提供に関する」プロジェクトに参画。2009年度はベトナムでの活動を行った。
2005年、欧州品質管理財団~:en:EFQM~のグローバルリスクマネジメント共同研究者として、 EFQM と共に新しい「リスクマネージメントのためのEFQMのフレームワーク」を開発。 このフレー ムワークはリスクマネージメントにおける長所とビジネスの長所をさらに伸ばし、そして統合するために使われている。
また企業の社会的責任に関するISO ガイド(ISO26000)に関するエキスパートとして任命を受け ており、同じくSAI によってSA8000 認証可能な認証機関として世界で最初の認定を受ける。 また、GRI(Global Reporting Initiative)の出資者でもあり、財務、ロジスティック等、多くの作業 部会メンバーとしても活動を続けている。
1999年から、「持続可能な開発のための経済人会議」(WBCSD)のメンバーであり、また、「国連グローバル・コンパクト」(GC)にも調印している。我々の目的である「生命、財産、環境の保護」と共 に「持続可能な製品とシステムに向けての職務」を顧客に約束している。
環境指標に関するUNEP(国際連合環境計画) Finance Initiative ワーキンググループの共同議長職を担当。
略称としては、DNVとアルファベットを並べることが多い。船級サービスでは古くからNVと呼称されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「デット・ノルスケ・ベリタス」の詳細全文を読む



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