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デデキントゼータ関数(-かんすう、)とは、 代数体 ''K'' に対して で表される関数のことをいう。但し、和は ''K'' の整イデアル〔''K'' の整数環のイデアルのこと。〕全てを動き、 は整イデアル のノルムである。従って、デデキントゼータ関数は、ヘッケのL関数の特別な場合である。 特に、''K'' が有理数体のとき、リーマンゼータ関数になる。 与えられた整数 ''n'' に対して、ノルムが ''n'' である整イデアルは有限個しかなく、ノルムは正整数であるので、 デデキントゼータ関数は、 と、ディリクレ級数の形で表すことが出来る。 デデキントゼータ関数は、 に対して、絶対かつ一様収束する。従って、 で、 は正則関数である。 == 関数等式 == ''n'' 次代数体 ''K'' に対して、デデキントゼータ関数は次の関数等式を満たす: 但し、 は ''K'' の実共役体、虚共役体の個数とする。 特に、''K'' を有理数体にすれば、よく知られたリーマンゼータ関数の関数等式 が成立する。 さらに、 に対する、代数体 ''K'' の完全ゼータ関数を とおけば〔''K'' を有理数体にすれば、完備化されたゼータ関数になる。〕、関数等式 を満たし、 に解析接続できる。従って、 は まで解析接続できる。 解析接続できない では、デデキントゼータ関数は 1 位の極で、留数は である。つまり、 である。〔''K'' を有理数体にすれば、 であるので、リーマンゼータ関数に対する の留数に等しい。〕 ただし、 は ''K'' の実共役体、虚共役体の個数、''w'' は、''K'' に含まれる 1 のベキ根の個数、 は、それぞれ ''K'' の類数、単数基準とする。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デデキントゼータ関数」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dedekind zeta function 」があります。 スポンサード リンク
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