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デミヤノフ転位[でみやのふてんい] デミヤノフ転位 (Demjanov rearrangement) とは、有機化学における人名反応のひとつで、アミノ基を持つシクロブタンに亜硝酸を作用させると、環が拡大、または縮小したアルコールが生成物として現れる反応。1903年に、ニコライ・Y・デミヤノフが最初の報告を行なった〔Demjanov, N. J.; Lushnikov, M. ''J. Russ. Phys. Chem. Soc.'' 1903, ''35'', 26.〕〔Demjanov, N. J.; Lushnikov, M. ''Chem. Zentr.'' 1903, ''1'', 828.〕〔総説:Smith, P. A. S.; Baer, D. R. ''Org. React.'' 1960, ''11'', 157.〕。ワーグナー・メーヤワイン転位の一種。 == 環拡大 == アミノメチルシクロブタンからは、シクロブチルメタノールと、環が拡大したシクロペンタノールが生成する。アミノ基が亜硝酸によりジアゾニウムとなり、窒素が脱離して生じるカルベニウムイオン(カルボカチオン)に直接水が反応するとシクロブチルメタノールとなる。カルベニウムイオンからメチレン基の 1,2-転位が起こった後に水と反応するとシクロペンタノールとなる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デミヤノフ転位」の詳細全文を読む
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