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デメテルの法則 : ウィキペディア日本語版
デメテルの法則[でめてるのほうそく]
デメテルの法則 (Law of Demeter, LoD) または最小知識の原則とは、ソフトウェアの設計、特にオブジェクト指向プログラムの設計におけるガイドラインである。
このガイドラインは1987年の末にかけてノースイースタン大学で作成された。簡潔に言うと「直接の友達とだけ話すこと」と要約できる。基本的な考え方は、任意のオブジェクトが自分以外(サブコンポーネント含む)の構造やプロパティに対して持っている仮定を最小限にすべきであるという点にある。
「デメテルの法則」という名前は、この法則がアダプティブプログラミングアスペクト指向プログラミングに関する研究であるデメテルプロジェクトの成果であることに由来する。プロジェクト名は農業女神であるデーメーテールにあやかっている。

== オブジェクト指向における適用 ==
オブジェクト指向プログラムにデメテルの法則を適用する場合には、この法則はより厳密に「関数/メソッドに関するデメテルの法則」(Law of Demeter for Functions/Methods, LoD-F) と言い表すことができる。この場合、あるオブジェクトAは別のオブジェクトBのサービスを要求してもよい(メソッドを呼び出してもよい)が、オブジェクトAがオブジェクトBを「経由して」さらに別のオブジェクトCのサービスを要求してはならない。これが望ましくないのは、オブジェクトAがオブジェクトBに対して、オブジェクトB自身の内部構造以上の知識を要求してしまうためである。
このような場合には、クラスBを変更し、クラスAがクラスBに対して行った要求を適切なBのサブコンポーネントに伝播させるようにすればよい。または、AがCへのリファレンスを持つようにして、AがCを直接呼ぶようにしてもよい。この法則に従えば、オブジェクトBが知っているのは自分自身の内部構造だけになる。
より形式的に言えば、関数に対するデメテルの法則に従った場合、オブジェクト''O''上のメソッド''M''が呼び出してもよいメソッドは以下のオブジェクトに属するメソッドのみに限定される。
# ''O''それ自身
# ''M''の引数に渡されたオブジェクト
# ''M''の内部でインスタンス化されたオブジェクト
# ''O''を直接的に構成するオブジェクト(''O''のインスタンス変数
具体的には、他のメソッドの戻り値として返されたオブジェクトのメソッドの呼び出しを避けるということになる。最近のオブジェクト指向言語の多くではフィールド識別子としてドット(.)が採用されているが、そのような言語においてはこの法則は単純に「使えるドットは一つだけ」と言い表すこともできる。つまり、"a.b.Method()"という呼び出しは法則に違反しているが"a.Method()"という呼び出しは問題ない。なお、このアプローチの充足性については反論がある。
簡単な例として、犬を散歩に連れ出すことを考える。この際、犬の足に直接「歩け」と命じるのはおかしいだろう。この場合は、犬に対して命令し、自分の足の面倒は自分で見させるのが正しい方法だといえる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「デメテルの法則」の詳細全文を読む



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