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デュスノミアー
デュスノミアー()は、ギリシア神話の女神で、争いと不和の女神エリスの娘である。日本語では長母音を省略してデュスノミア、ディスノミアとも呼ぶ。 == 概説 == デュスノミアーは、ヘーシオドスの『神統記』に記されており、エリスが生んだ神々として、ポノス(労苦)、レーテー(忘却)、アルゴス(悲嘆)、戦争や殺人、虚言、口争いなどの神々と共に生まれたとされる〔『神統記』 226行–230行〕。秩序の破壊の意味であり、「不法」の女神とされ、破滅(アーテー)と共に並べられている。 ギリシア神話では、詩や文学などでこの女神について言及されることは稀で、ヘーシオドスの哲学的思索、あるいは教訓的な意味で「不法」を擬人化して神としたものと言える。しかし、ギリシア哲学においては、倫理概念の神格化として大きな意味を持った、プラトーンは、『法律』においてこの神に言及している。 ソロンの残存する詩の断片においては、秩序の女神たちであるホーライのひとりであるエウノミアーが、法を正しく守る女神として、デュスノミアーと対比的に語られている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「デュスノミアー」の詳細全文を読む
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