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トボシガラ ''Festuca parvigluma'' Steud. は、イネ科の軟弱な植物。長い芒のある小穂を長い柄の先にぶら下げる。 == 特徴 == 全体にひょろりとした多年草。穂がないときは全く目につかない。 細い根茎があって地下を這い、茎は束になって生じる。花穂を含めて高さ30-60cm。葉は根元から茎の途中の節につき、長さ10-25cm、ざらつかず、深い緑色で光沢がある。葉鞘も葉の表と同じような質感。 花は5-6月に、茎の先端から出て、円錐花序をなす。花序の主軸は8-15cmで、数個の節があって、それぞれの節からは花序の枝が1本ずつ出るが、これが花序全体と同じくらいに長い。花序の主軸と枝は先が細くなって、そこにまばらに小穂をつける。小穂はその枝に寄り添う。花序全体としては、枝はやや主軸に沿うようにして、全体として先端が垂れるが、開花期には枝はやや広がる。 小穂は緑色で3-5花を含む。包穎はごく小さく、護穎は5-6mmあって、これがほぼ小穂の大きさにあたる。その先端からは6-9mmの細い芒が伸びる。内穎は護穎とほぼ同じ長さ。 名前の由来は唐帽子殻で、古い時代の米の品種である唐帽子(とぼし)に似ていたためとの説〔長田(1993)〕、点灯茎〔佐竹他(1982)〕、あるいは点火茎の意との説〔牧野(1961)〕がある。牧野は後者を採用しているが、その名の意味やその発祥については不明と述べている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トボシガラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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