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コミックトム
『コミックトム』は、潮出版社が発行していた月刊漫画雑誌。1965年に「希望の友」として創刊、1978年に「少年ワールド」、1980年に「コミックトム」、1998年に「コミックトムプラス」と改題を続けたが、2001年に休刊。2012年8月にWEBコミックトムの名でウェブコミック配信サイトとして再開した。 == 概要 == 発行元の潮出版社は創価学会系列であるが、「希望の友」時代の連載作品である芝城太郎『四条金吾』(日蓮の弟子となった鎌倉幕府御家人が主人公)や北野英明『牧口先生』(創価教育学会の創立者・牧口常三郎の伝記漫画)など少数の例外を除いては、創価学会の布教的な意図を持った作品はほとんどなく、近年においては最早再現できない豪華執筆陣を備えた「幻の漫画雑誌」と評価されている。一方で、『三国志』の官渡の戦い前後、『風雲児たち』の19世紀前半など、長期連載の歴史漫画においては編集部側の都合で端折られた箇所も存在する。 「希望の友」の頃から「コミックトム」の時期まで横山光輝が『三国志』を15年の長期にわたり連載。1975年に発行された横山光輝「三国志」単行本巻末の「希望の友」の広告には「予約注文制」「お手数でも書店に定期購読のお申し込みを」という漫画雑誌としては異例の文字が見られた。その後も、『項羽と劉邦』、『殷周伝説』を連載した。手塚治虫も『ブッダ』、『ルードウィヒ・B』と連載。『ルードウィヒ・B』は、手塚の絶筆作品の一つ。藤子・F・不二雄は、『ポコニャン』を「希望の友」に、『T・Pぼん』を「少年ワールド」「コミックトム」に掲載したが、『T・Pぼん』については藤子Fの死去により未完となる。また、藤子不二雄Aも、『パーマンの指定席』という映画エッセーを長期連載した。石ノ森章太郎は、『変身忍者 嵐』を「希望の友」に掲載した。みなもと太郎の『風雲児たち』も「少年ワールド」時代より掲載開始。著名作家を集めての『宮沢賢治漫画館』というシリーズも有名。 星野之宣、諸星大二郎、坂口尚、山岸凉子、坂田靖子、倉多江美らのSF・伝奇・歴史マンガをはじめとしてマニアックな作品群を擁しており、双葉社「アクション・ヒーロー」休刊後においては数少ない長編漫画専門誌の一つとなっていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コミックトム」の詳細全文を読む
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