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トム・アンド・ジェリーとは、温かいタイプのロングドリンクに分類される、ラムベース、または、ブランデーベースのカクテルである。古くから存在するカクテルであることもあり、レシピは何通りも存在する。 == 歴史 == トム・アンド・ジェリーに近い飲み物が、かなり古くから存在していたことは確実だが、具体的にいつ作られたかというのははっきりとしない。しかし元々はロンドンで、グロッグを温かく、そして豪華に作ったのが、このカクテルの原型だったとされる〔オキ(1990) p.115〕。 この説が正しいとすると、グロッグという飲み物ができたのは、1742年にイギリス軍のエドワード・バーノンという提督が、ラムと水を等量ずつ混合して作った水割りのラムを支給するように命令した後のことなので、少なくともトム・アンド・ジェリーの原型が出来たのは、1742年よりは後だったということになる 。 そしてアメリカ合衆国でも、禁酒法が成立する以前から、このような飲み物が存在したとも言われる 〔オキ(1990) p.115。〕。 現在、トム・アンド・ジェリーとして知られるカクテルを作成したのは、19世紀末のバーテンダー、ジェリー・トーマスであったと言う〔後藤(1998) p.115。〕〔花崎(1990) p.50。〕〔『カクテル物語』 p.43。〕〔中村(2005) p.117。〕〔ジェリートーマス(1862) p.37。〕。 彼は当初、このカクテルを「コペンハーゲン」と命名する予定だったが、コペンハーゲンというカクテルは、すでに別に存在していたため、コペンハーゲンとするのを断念し、このカクテルを、自分の名前にちなんで「トム・アンド・ジェリー」と名付けたと言われる〔 花崎(1990) p.50。〕 。 なお現在ではクリスマスに関係無く飲まれるカクテルとなっているが、このカクテルが出来た当時はクリスマス用の飲み物であったと言う〔オキ(1990) p.115。〕〔花崎(1990) p.50。〕〔『カクテル物語』 p.43。〕〔上田(1988) p.58。〕〔久保村(1997) p.158。〕〔フランセ・今井(1990) p.128〕〔中村(2005) p.117。〕。 なお、このカクテルとアニメのトム・アンド・ジェリーとは全く関係無い 〔後藤(1998) p.115。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トム・アンド・ジェリー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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