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トヨタ・プログレ : ウィキペディア日本語版
トヨタ・プログレ

プログレ(''Progrès'' )は、トヨタ自動車1998年5月から2007年6月まで製造販売していたセダン型の自動車
== 概要 ==
メルセデス・ベンツ・CクラスBMW・3シリーズに該当する「小さな高級車」をキャッチコピーとし、車体全幅を5ナンバー枠相当である1,700mmに、また全長も4,500mm(後期型は4,510mm)と極めてコンパクトに抑えていることが特徴である〔プログレの寸法は、1998年当時販売されていた同社のT210型コロナやS11型コンフォート並とコンパクトさを謳っていた。〕。車格はDセグメントないしプレミアムCセグメントに相当するものの、ホイールベースは販売当時の10/11代目クラウンEセグメント・全長4,820mm)と同等の2,780mmを誇り、居住空間は十分な広さを確保している。
エンジン直列6気筒排気量2,500cc(NC250)ないし3,000cc(NC300)自然吸気ガソリンエンジン搭載のため3ナンバー登録。駆動方式はFR(NC250・NC300)ないし4WD(NC250 Four)。プラットフォームは8代目マークII系、足回りは10代目クラウン系である。
エクステリア・インテリア共に極めて保守的なデザインであるが、本車のチーフエンジニア(CF)である野口満之は同時期にフルモデルチェンジした2代目センチュリーのCFを兼任しており、プログレの特徴である丸型2灯と縦型2で構成されるフロントマスクと類似したイラストが、2代目センチュリーのデザイン案として提案されていた(カースタイリングによる)。
品質はクラウン以上のセルシオ品質と謳われ、全車塗装は全色5層コート、吸音材を多用(静粛性向上)、装備もレーダークルーズコントロール、本革シート、高性能オーディオ等が用意され、カーテンエアバッグNAVI・AI-SHIFTは日本車では初搭載となるなど、当時の最新のテクノロジーも盛り込まれていた。特筆に価する点として、NC300・NC250ともに本木目のパネル・ドアトリム・コンビステアリングホイール・シフトレバーノブ・ウィンカー/ワイパーレバーノブを有す「ウォールナットパッケージ」(2004年4月まではさらに本木目柄の異なる「ノーブルインテリアパッケージ」を用意)のオプションが用意されている(1998年当時、本木目の内装を持ち一般販売されていたトヨタ車はセンチュリーとセルシオのみであり、クラウンはもとより2/3代目クラウンマジェスタでさえ全車木目調である〔本木目パネルはそれ以前に初代ウィンダム(1991年~1996年)でも採用された。2000年7月、アリストにS300ウォールナットパッケージが追加され、2004年登場の4代目クラウンマジェスタが全車本木目パネルが標準装備となった。〕)。
センチュリーと同じくエクステリアやインテリアにトヨタのCIエンブレムが付いていない数少ない車種であり、代わりに車名の頭文字「P」をあしらったエンブレムが、フロントグリル、トランクリッド、ホイールセンターキャップ、ステアリングホイールおよびキーに付けられている。これは、既存のトヨタのセダン系車種ヒエラルキーに属すことを否定したためとされている。また、グレード名に冠される「NC」は「NEO CATEGORY」の頭字語であった。
マイナーチェンジ後の2001年6月には、全幅・全長をやや拡大してスタイリングも若々しくした姉妹車ブレビスを発売開始。
しかしプログレ、ブレビス共に売上は伸びず、登場10年目の2007年6月をもってブレビスなどとともに生産を終了、一度もフルモデルチェンジすることなく9年の歴史に幕を下ろした。理由としては保守的過ぎたエクステリア・インテリアのほか、主力車種のクラウンやマークIIとの差別化が図れず(かつ2003年にクラウンは「S180」である12代目に、マークIIは2004年マークXへと大きく代替わり〔プラットフォームの刷新、エンジンを直6のJZ系からV6のGR系への転換と言った大変革を行っている。〕)、サイズの割にコストの掛かり過ぎで高額となったこと(2005年12月最終モデルプログレのカタログ記載メーカー希望小売価格(税抜)は322万~420万円、対して2002年10月最終モデル11代目クラウンロイヤルは295万~442万円と、プログレの新車価格は事実上クラウン以上であった)、当時は「小さな(国産)高級車」が受け入れられなかった事などがある。
事実上の後継車はSAIであり、また本来の目標であったCクラスや3シリーズに対抗するプレミアムコンパクトとしてはレクサスブランドのISが該当する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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